マス広告よりも新しいライフスタイルの提案

 ツイッターを始めたばかりの企業や店舗では、フォロワー数が増えるにつれてツイートも本格化してきます。企業や店舗の担当者も人間ですので、ついついフォロワーが増えると自社のモノやサービスを自慢したくなります。

 ここで注意しなければならないのは、自分からの発信は、宣伝色を極力抑えるということです。お客様からすると、自分が興味を持った企業や店舗から押売りをされたらたまらないですよね。

 極論するとお客様から求められない限り、自社のモノやサービスについてPRしないのも手です。コツは、自らアピールするのではなく、他人(お客様、メディア他)が取り上げたつぶやきを上手に活用していくことです。

 これは、ちょっと逆説的な言い方ですが、極端な言い方をすると「モノやサービスを売り込むな!」ということです。

 モノやサービスの押し売りは、マスメディアやマス広告に任せておいて、ソーシャルメディアでは、別のものを売り込もうというのが筆者の提案です。

 では、いったい何を売り込むかと言うことになりますが、ヒントはお客様が提供するモノやサービスでどんないいことを体感できるかということです。

  人間は、身体で体験したこと(エクスペリエンス)はなかなか忘れないと言われています。自分にとって忘れられないすばらしい経験を実現したモノやサービスはその人の頭に深く刻み込まれるでしょう。

  そして、新たなライフスタイルを提案し、ブームを巻き起こして自社の商品をアピールしている企業もいます。

 自社のモノやサービスに関連する世の中の動きをウォッチするだけでもヒントが隠されているかもしれません。

 これは、リアルもバーチャルも同じで、日頃の観察が大切です。バーチャルの場合は、グーグルなど検索エンジンを活用することで「いま」の瞬間に話題になっている言葉も調べることができるようになってきました。

  うまく世の中のトレンドをつかむことができれば、自社の製品やサービスと流行を絡めて拡散させるための何らかのヒントをつかむこともできるかもしれません。