韓国のイ・ミョンバク大統領が、竹島に上陸するは、天皇陛下に謝れなどと非礼なことを言うは、韓流スターが泳いで竹島に渡るは、中国人が大挙して尖閣諸島に上陸を果たすは、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土に乗り込むは、急にというか、突然と言うか、日本列島を囲む四海波高しという状態になってしまった。
一触即発の状態で、暑い暑い夏なのに、日本国民のテンションは上がりっぱなし。たまたま軍事力を行使できない状態に置かれているために戦争にはなっていないが、評論家が真面目な顔で「軍事衝突は避けないといけません」という始末。
戦後、アメリカの支援の下で、経済成長していたが、中韓ロとも、過去において日本に攻め込まれた歴史のある国々。日本が成長して、金がわんさかとあった時代は黙っていたが、今や凋落の一途。保護をしていたアメリカも凋落し、日本との関係も悪化している。ここぞとばかりに積年のうらみつらみを晴らそうという魂胆か。
領土問題に熱くならない国民はいない。鮎だって、縄張りを荒らす鮎を攻撃する習性があるから友釣りが成り立つ。自分の縄張りを守るのは動物の生存本能。人間の場合も同じだろう。
かつてナチスドイツが力を得始め、勢力を拡大し始めたころ、アメリカもヨーロッパも、黙って眺めていたら、ポーランドもチェコもたいして抵抗することなく、ナチスドイツの勢力下に組み入れられてしまった前例がある。今や中国は、南沙諸島、尖閣諸島にと領土拡張意欲は高まる一途。放っておくと、最悪の場合は沖縄も、そのうち日本列島さえも自国の領土だと言いかねない。日本は、遣隋使や遣唐使の時代にまでさかのぼれば、中国に朝貢していたからだ。