ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の23「合従連衡、遠交近攻」などなど(史記)
対中韓ロ外交を中国の古典に学ぶ

江上 剛 [作家]
【第23回】 2012年8月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 韓国のイ・ミョンバク大統領が、竹島に上陸するは、天皇陛下に謝れなどと非礼なことを言うは、韓流スターが泳いで竹島に渡るは、中国人が大挙して尖閣諸島に上陸を果たすは、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土に乗り込むは、急にというか、突然と言うか、日本列島を囲む四海波高しという状態になってしまった。

 一触即発の状態で、暑い暑い夏なのに、日本国民のテンションは上がりっぱなし。たまたま軍事力を行使できない状態に置かれているために戦争にはなっていないが、評論家が真面目な顔で「軍事衝突は避けないといけません」という始末。

 戦後、アメリカの支援の下で、経済成長していたが、中韓ロとも、過去において日本に攻め込まれた歴史のある国々。日本が成長して、金がわんさかとあった時代は黙っていたが、今や凋落の一途。保護をしていたアメリカも凋落し、日本との関係も悪化している。ここぞとばかりに積年のうらみつらみを晴らそうという魂胆か。

 領土問題に熱くならない国民はいない。鮎だって、縄張りを荒らす鮎を攻撃する習性があるから友釣りが成り立つ。自分の縄張りを守るのは動物の生存本能。人間の場合も同じだろう。

 かつてナチスドイツが力を得始め、勢力を拡大し始めたころ、アメリカもヨーロッパも、黙って眺めていたら、ポーランドもチェコもたいして抵抗することなく、ナチスドイツの勢力下に組み入れられてしまった前例がある。今や中国は、南沙諸島、尖閣諸島にと領土拡張意欲は高まる一途。放っておくと、最悪の場合は沖縄も、そのうち日本列島さえも自国の領土だと言いかねない。日本は、遣隋使や遣唐使の時代にまでさかのぼれば、中国に朝貢していたからだ。

次のページ>> 合従連衡の策
1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

⇒バックナンバー一覧