不快範囲というのは、販売スタッフがその状態でお客さまに接した場合、お客さまが「それ以上近づいたら不快」と感じた距離を示すものです。

 その結果、次のようになりました。

□「手を前に組み、動きなしの待機状態(無表情で)」=200センチ
□「ゆっくり歩きながら、あるいは作業しながら(無表情で)」=110センチ
□「ゆっくり歩きながら、あるいは作業しながら(笑顔で)」=85センチ

 直立不動で手を前に組んで、しかも無表情の場合は「200センチ以上は私に近寄らないで」とお客さまは感じています。
  それが、ゆっくり動きながらだと110センチ。不快距離は約半分にまで縮まります。

 ところが、その同じ状態に笑顔をプラスすると一気に85センチにまで縮まります。これなら気を許してくれている範囲に入るでしょうし、会話もしやすくなる距離です。

 どうですか?笑顔はお客さまとの距離を縮めてくれる、親しくなるチャンスを与えてくれるものだということがおわかりいただけたと思います。