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築50年前後の築古マンションでも、駅直結など条件が良ければ、建て替えによって一気に資産価値の高いお宝物に変身する。東京都心にある、そんな「新築ヴィンテージマンション」となりうる2物件を紹介しよう。(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)

法改正も後押ししている

 最近、建て替えられるマンションが増えた。それも好立地で出てくることが多い。背景には、建て替えを促進する法律がある。「マンション建替え円滑化法」の法律改正で、既存の居住者、開発事業者、新たな入居者の3者が恩恵を受けている。それだけでなく、築古のマンションの建て替えは新規開発ではあり得ない立地での供給を生み出し始めている。これを「新築ヴィンテージマンション」と呼ぶことにする。

 “ピン立地”でのマンションの再生が可能になったことで、好立地マンションの資産性はさらに向上したことになる。今後期待される建て替え予備軍を例に、「新築ヴィンテージマンション」を値踏みしてみよう。