ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
数字で会社を読む

【ホテルオークラ】
JALホテルズ買収で収益上向き
旗艦ホテル改築に向け財務を強化

週刊ダイヤモンド編集部
【第144回】 2013年3月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

ホテルオークラはJALホテルズ買収で収益構造を転換。旗艦のホテルオークラ東京の業績低迷を補い、その改築に向け財務を改善している。非上場企業だが、公開資料からその戦略を読み解く。

 ホテルオークラは東京都港区のホテルオークラ東京を旗艦ホテルとして、同ブランドなどで国内に16カ所、海外に9カ所のホテルを運営している。2010年9月に、経営再建中の日本航空からJALホテルズを買収し、その運営委託事業も加わった。買収関連で要した金額は、株式取得で45億円、償却や事務経費などを含めると50億~60億円とみられる。

 買収の背景には、JALホテルズに中国資本が接近しており、“日の丸ホテル”を守りたいという両社の思惑が一致した面がある。また、ホテルオークラには、JALホテルズが持つブランドと国内外のチェーン展開力は魅力的だった。JALホテルズは現在、国内に34カ所、海外に17カ所ある。

 新たに入手したこの事業は、ホテルオークラの今後の成長戦略に必要不可欠なものとなっている。というのも、ここ数年、旗艦のホテルオークラ東京の競争力低下が顕著になってきているためだ。

 同ホテルは12年に開業50周年を迎えた老舗で、政官財の年配層には一定の信用がある。世界銀行や国際通貨基金(IMF)の総会が東京で開かれた際にはオフィシャルホテルとして、宿泊のみならず、レセプションや分科会などの会場にも使われた。

 だが、ここ5年間のホテルオークラ東京の売上高は低迷している(図(2))。外資系ホテルなどが続々進出し、競争が激化する中、長引く景気低迷により販売単価下落を余儀なくされてきたからだ。

 しかも、ホテルオークラ東京は、宿泊、料飲、宴会がそれぞれ3分の1ずつの売り上げ構成で、レストランは直営のため、人件費比率が高い構造にある。売上高の低迷は利益の悪化に直結し、経常減益または損失となった。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


数字で会社を読む

週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。

「数字で会社を読む」

⇒バックナンバー一覧