「仕分けは気楽に」
疲れない決断でタイパ向上

 モノの山ができたら、収納に戻す前にもう1段階分けていきます。どんどん脳みそが疲れて働かなくなってきますから、「今日はもう無理〜」となる前に、いい感じに逃げ切りましょう。合言葉は「仕分けは気楽に」です。

出したモノを「使う/使わない」で分ける

「使うモノ(向こう1年以内に必ず出番がある)」
「使わないので処分するモノ」
「使わないけど迷うモノ」 

 この3つに分けていきます。「要る/要らない」で分けるのはプレッシャーが強く、手が止まってしまう人が多いのでお勧めできません。大事なのはスピード感。じっくり考えたり悩んだりは禁物。常に手を動かし続けられるように気楽に分けていきましょう。

5秒悩んで決められないなら「迷う」に分ける

・使うかもしれない
・使えるなら使いたい
・正直使う気はしないけど捨てずに取っておきたい 

 これらはすべて「今使う」ではなく「迷う」に分けてください。衣類や調理道具、調理家電、食器などでよくある葛藤です。捨てない代わりに「今の生活に必要なモノ」とははっきり区別します。別の場所にしまうことで、収納の環境を変えられますから、大丈夫です。

「今・使うモノ」から収納に戻していく

・オンシーズンの衣類、靴、鞄
・向こう3カ月の生活で必ず出番のある食器
・向こう3カ月の生活になくてはならないモノ

 これらを収納のメインスペースに戻していきます。きれいに並べたり、たたんだりできなくて良いので、とにかく「場所取り」が完了した状態を目指します。

 全出しは、日常生活ではあり得ないモノの量を片づける一大イベント。片づけに不慣れな人がチャレンジするのに、完璧にやり切れるなどと思わないでください。そんなの、私たちプロが伴走していたって無理です。

 ここまで持ってこられれば片づけは概ね成功と言っていいでしょう。今の生活に必要なモノだけが収納に戻り、使いやすくなっているはずですから。