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お別れの作法
【第3回】 2013年4月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
矢作直樹

【最終回】
「幸せなお別れ」を約束する言葉がある

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やがて訪れる「死」を、悔いなく、幸せに感じつつ迎えるには、
日頃からの積み重ねが大きいもの。
そのために誰にでも今すぐ実践できることに、「言葉」がある。
それも「お別れ作法」の一つである。

身近な人の死への恐れを癒し、
あなたの人生の学びを深める言葉のいくつかを紹介しよう。

言葉は相手を救い、自分を救う

 お別れの作法とは、何も別れが間近に迫った時にだけ必要なものではありません。
 やがて誰もが訪れるその日を、幸せを感じつつ迎えられるのか、そうでないかは、日頃からの経験の積み重ねによるところも大きいのです。
 その日にそなえて、どんな方でも今からすぐに実践できることに、「言葉」があります。

 多かれ少なかれ、どなたにも経験があると思いますが、言葉の使い方一つで会話の流れがガラッと変わります。私の職場である医療現場でも、患者さんとのちょっとした言葉のやりとりで全体の雰囲気が変わることがあります。言葉は重要な存在なのです。
 言葉の使い方一つで、人間は自分と相手の生きる活力を増減させることができます。それが「言葉は言霊(ことだま)」と言われる所以です。
 言葉は相手を救うこともあれば、自分自身を救うこともあります。
 やがて訪れるお別れの時に心残りのないよう、幸せに感じられるよう、日頃から心がけておきたいものです。

 ここでは、私が日々の体験から特に大切だと感じている言葉を紹介したいと思います。使うことで「お互いを幸せにすること」ができるのなら、この世に生きる上でこれほど素晴らしい経験はありません。

矢作直樹(やはぎ・なおき)
東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長。
1981年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、外科、内科、手術部などを経験。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より現職。
2011年、初めての著書『人は死なない』(バジリコ)が7万部を超えるベストセラーとなり、話題となる。
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矢作直樹(やはぎ・なおき)

東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。
著書には『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』『悩まない』(以上、ダイヤモンド社)など多数がある。


お別れの作法

身近な人や自分自身の死を意識した際に、なすべき大事なこととは何か。それについて、医療現場に30年以上身を置き、大勢の人の死の場面に立ち会ってきた東京大学附属病院の医師が教えてくれます。医療現場で、時に魂や「あの世」の存在を示唆するような現象も実体験してきた医師が、死はすべての終わりではないこと=「魂の不滅」を確信したからこそ言える、誰にも意味のない人生などないこと、今を生きることの大切さを説きます。

「お別れの作法」

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