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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

イノベーションと起業家精神が常に必要な理由

上田惇生
【第28回】 2008年1月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
イノベーションと起業家精神
ダイヤモンド社刊 2000円(税別)

 「われわれは、人の手によるあらゆるものが、歳をとり、硬直化し、陳腐化し、苦しみに変わることを知っている。かくして経済と同様に社会においても、あるいは事業と同様に社会的サービスにおいても、イノベーションと起業家精神が必要となる」(『イノベーションと起業家精神』)

 ドラッカーは、人の手によるものに絶対のものはないとする。したがって永遠のものもないとする。あらゆるものがやがて陳腐化する。そして進歩する。それが文明というものである。

 だからあらゆるものにイノベーションと起業家精神が必要となる。しかも常時必要となる。

 イノベーションと起業家精神が力を発揮するのは、それが全国一律でなく、この製品、この政策、この社会的サービスというように、個別かつ段階的に行なわれるからである。

 暫定的であって、期待した成果、必要な成果をもたらさなければ、変えたりやめたり、抵抗されるからだ。言い換えれば、教条的でなく現実的であり、壮大でなく着実だからである。

 たとえ大勢の優れた人たちが年月かけてつくり上げたものであっても、見直しと組み立て直しは常に必要であるという。今のわが国でいうならば、構造改革とその着実な実現である。

 「われわれが必要としているものは、イノベーションと起業家精神が当たり前のものとして存在し、継続していく起業家社会である」(『イノベーションと起業家精神』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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