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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の41「論語」を読む。「外交」とは?
内政外交に臨む政治家のあり方

江上 剛 [作家]
【第41回】 2013年5月14日
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 安倍首相が活発な外交を展開し、成果を収めつつあるように思える。

 アメリカとは、TPP参加で合意し、国内の反対派を抑えて参加を決めた。オバマ大統領は、TPPをアメリカ経済復活の基軸としており、彼の顔を立てたことになる。

 ロシアとは、平和条約締結に向けての交渉開始を決め、軍事、外交の2プラス2もスタートする。プーチン大統領は、日本との関係改善がロシア経済復活のためにぜひ必要であると考えているから、領土問題も含め今後に期待できるだろう。

 またロシアやトルコなどには、経済界要人を引き連れ、訪問し、安倍首相自ら、日本企業のセールスマンになった。この姿に多くの企業経営者は自らを奮い立たせただろう。確かに中国や韓国とは、簡単に関係改善とはいかない。閣僚の靖国参拝を巡って、両国とは一層、ぎくしゃくした関係になったかのようだ。

 しかし民主党の時と比べれば、はるかに国民の精神状態は良い。アベノミクス効果で景気の先行きに明るさが見えたことも大きいが、外交の失点がないことが国内を安定させていると思われる。

 民主党は、「トラスト・ミー」発言でアメリカの信頼を失い、尖閣諸島国有化で中国と一触即発になり、日本が揺らいでいると見てとるや韓国大統領が竹島に上陸し、ロシア大統領も北方領土に上陸する始末。四方八方、敵だらけみたいになり、どうなってんの?という状態だったから、それと比べれば随分マシになった。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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