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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー
【第39回】 2013年6月17日
著者・コラム紹介
藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

『空飛ぶ広報室』の広報スタイルは
新種のプロダクトプレイスメントかもしれない

思いを相手に違和感なく伝える演出手法の今

航空自衛隊の広報官って
どんな仕事なの?

 私の周りで一番話題になっている今春のテレビドラマは、『空飛ぶ広報室』(TBS系日曜日21時)です。原作は有川浩氏の同名小説、主演の新垣結衣・綾野剛ほか、豪華な顔ぶれの出演も人気の理由のようです。

 このドラマの舞台となっているのは、「航空自衛隊の広報室」というあまり耳慣れない場所なのですが、ここで、女性記者と航空自衛隊広報官の二人が引かれ合っていくというストーリーが描かれていきます。

 報道記者を夢見ながらも情報番組に異動となった女性記者と、不慮の事故によるケガで戦闘機パイロットの夢を諦めた広報官が、それぞれ人生の「第一希望」に挫折しつつも、次の目標を見つけて奮闘するという設定も、番組を観ている人々から共感を得ている点でしょう。

 ドラマの後半には、名プロデューサーと称される磯山晶氏演出の心の琴線に触れる感動的なシーンが必ず用意されていて、そこにベストタイミングで流れて来る『Contrail』(歌・安室奈美恵)を聴きながら、私も毎回目がしらを熱くして観ています。

 ところで、航空自衛隊の広報官というこの職業、一般市民であるわれわれが、普段あまり知ることのできない業種の一つです。ドラマでは、航空自衛隊の実情を世に知らしめる仕事がどういうものなのかが、リアルに描かれています。

 これまでも、警察官や消防士から裁判官まで、彼らを主人公としたテレビドラマや映画はいくつかありましたが、航空自衛隊にこれほど密着した作品は、おそらく1990年に公開された映画『BEST GUY (ベスト ガイ)』以来ではないでしょうか? しかも、今回の主人公の職種は「広報官」です。

 かつて、活躍の場が一般にあまり知られていない公の職業をクローズアップし、ドラマ化で一気に知名度が上がったのが海上保安官でした。そう、『海猿』です。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

「マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー」

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