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《WANTS起点》でビジネスを設計する時代 水口哲也

ゲームデザインの経験から生まれた
欲求=WANTSの「見える化」メソッド

水口哲也 [メディアデザイナー/Mizuguchi Creative Office代表/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)特任教授]
【第1回】 2013年9月18日
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あらゆる生活シーンにおいて、欲求=WANTSは人間の行動や情動の源泉であるにもかかわらず、私たちは普段、どのように欲求が人間の生活や社会に影響しているかなどとは考えない。そもそも、それは無意識の世界で起こることだからだ。しかし筆者は、つねにこの無意識の情動である人間の欲求と対峙して、その道筋をどうつければ、どんな感情を、どういうふうに導き出せるか、の試行錯誤を繰り返しながら仕事を続けてきた。今回は、現在、筆者が取り組もうとしているメディアデザインの応用開発を示すべく、現代人の欲求=WANTSに新たな光を当てて、《WANTS起点》で時代を切り開くイノベーションへの筋道を示してみたい。

ウォンツ可視化メソッドワークショップ「WANTS」を今秋も開催

 今秋も10月8日から10日にかけて、ウォンツ可視化メソッドワークショップ「WANTS」を東京・六本木ミッドタウンのインターナショナル・リエゾンセンターで開催する(主催:DMN=ダイヤモンド・デザインマネジメント・ネットワーク機構)。今年の春に続いて、2回目の開催となる。ウォンツ可視化メソッドというのは耳慣れない方も多いと思うので、ここで少し解説させていただく。

この世の中は人間のウォンツが
外在化したものでできている

 人間はこれまで、さまざまなものを発明し、創造してきた。車、飛行機、家電、コンピュータ、建物をはじめ、形のあるものから、経済システム、サービス、メディア、IT、音楽、映画、ゲームやアプリをはじめ、形の見えないものまで、この地球上には、さまざまなプロダクトが溢れている。

 これらはすべて、誰かが、誰かのために作ったものだ。その裏側にはいつも「誰かのために~したい」という本能や欲求(Wants=ウォンツ)が存在している。これがまさに、常に発明や創造の力の源泉だ。そう考えると、この世の中は人間のウォンツが外在化したものでできていると言っても過言ではない(人の手の入っていない自然を除く)。

 本ワークショップにおいては、参加者が自分のウォンツを可視化することから始め、徐々に協力し合いながら、参加者全員の力で、人間全体のウォンツの可視化に挑む。30人~40人の参加で1日かけて可視化されるウォンツは、1000を超える(可視化されたウォンツは、参加者全員の共有財産として持ち帰ってもらう)。

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水口哲也 [メディアデザイナー/Mizuguchi Creative Office代表/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)特任教授]

メディアデザイナー/Mizuguchi Creative Office代表/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)特任教授。人間の欲求とメディアの関係性をリサーチしながら、ビデオゲーム、音楽、映像、プロダクトデザインなどさまざまな分野でグローバルな創作活動を続けている。ゲームの代表作として、『セガラリー』(1994)、『スペースチャンネル5』(1999)、『Rez』(2001)、『ルミネス』(2004)、『Child of Eden』(2010) など。また音楽ユニット・元気ロケッツ(Genki Rockets)のプロデュースをはじめ、作詞家・映像作家としての顔も併せ持つ。 2002年欧州アルスエレクトロニカにおいてインタラクティブアート部門Honorary Mention、経済産業省デジタルコンテンツグランプリ・エンターテインメント部門サウンドデザイン賞、文化庁メディア芸術祭特別賞などを受賞。 2006年には全米プロデューサー協会(PGA)とHollywood Reporter誌が合同で選ぶ「Digital 50」(世界で注目すべきデジタル系イノベイター50人)の1人に選出される。
 
「水口哲也の仕事とプロフィール、そしてブログ」 www.mzgc.net

 


《WANTS起点》でビジネスを設計する時代 水口哲也

あらゆる生活シーンにおいて、欲求=WANTSは人間の行動や情動の源泉であるにもかかわらず、私たちは普段、どのように欲求が人間の生活や社会に影響しているかなどとは考えない。それは無意識の世界で起こることだからだ。しかし筆者は、つねに無意識の情動である人間の欲求と対峙して、その道筋をどうつければ、どんな感情を、どういうふうに導き出せるか、の試行錯誤を繰り返しながら仕事を続けてきた。現在、筆者が取り組もうとしているメディアデザインの応用開発を示すべく、現代人の欲求=WANTSに新たな光を当てて、《WANTS起点》で時代を切り開くイノベーションへの筋道を示してみたい。

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