確かにカジノには、プレーヤーをゲーミング中毒にしてしまう射幸性があります。そのため、お客様には現金ではなくスマートカード(ICカード)で遊んでいただき、一定の金額を超えるとIDの提示を必要とするルールなどを設けて、顧客保護にも真剣に取り組んでいます。

昔ながらのやり方では成功できない
東京五輪に向け日本に合ったカジノを

――日本がこうしたヨーロッパ型カジノのコンセプトをうまく取り込むには、どうしたらいいでしょうか。

 カジノ自体は、すでに新しい施設ではありません。客足が望める大都市に大規模施設をつくればいいいといった、昔ながらのやり方で導入しようとしても、失敗する可能性が高い。

 これまで述べたように、カジノを地域の観光産業とどう連動させていくか、それぞれの地域に合ったやり方はどんなものかを、よく吟味することです。これからのカジノは、地域の人に愛されることが条件になると思います。

 2020年に東京オリンピックの開催が決まったこともあり、日本にとってカジノビジネスは、観光客の誘致策の1つとして、とても重要になるでしょう。

――そもそもブリームさんは、なぜカジノ経営の世界に入ったのですか。また、今後の目標は何ですか。

 私はオーストリア人ですが、学生のときにウィーンの大学でビジネスを学びながらカジノでアルバイトをしていたこともあり、ゲーミングマネジメントに興味がありました。その流れで、ヨーロッパ最大のカジノオペレーターであるカジノ・オーストリアに入社し、以来ずっとカジノビジネスに携わっています。

 お陰様で、グランカジノ・ルツェリンは5年連続で「スイス最高のカジノ」に選ばれました。今後の目標は、さらにIRを重視したグループ運営を行い、「お客様を幸せにするカジノ」を目指すことです。