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伝え方が9割
【第18回】 2013年11月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木圭一 [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

2013年は、話しベタ日本人の「伝え方元年」

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オリンピックを東京に決めたプレゼンの伝え方、DJポリスのやんちゃな若者を動かした伝え方、半沢直樹をはじめとするドラマの決めセリフ、「伝え方が9割」をはじめとするコミュニケーションの本の大ブーム。2013年は「伝え方元年」。伝えベタな日本人が、伝え方を身につけはじめ、社会現象となった年となりました。

国際舞台にて、伝え方で勝った日本

滝川クリステルさんのプレゼンは、日本の「お・も・て・な・し」の心を印象的にアピールしました。
写真:代表撮影/AP/アフロ

 2020年大会のオリンピック東京招致決定が画期的だったのは、東京にオリンピックが来ることだけではありません。伝えベタな日本がプレゼンで勝ったということが画期的なのです。この現代で、国際舞台にて日本が伝え方で勝った歴史的な出来事となりました。

 2016年大会のオリンピック招致で、日本は敗北しました。でもそのときと日本の持っている武器は変わっていません。「安全性」「施設」「十分な資金」。安全性という点でいうなら、2016年のほうが国際的には信頼度が高かったかもしれません。まったく同じものを持っていたのにも関わらず、今回勝利したのは、まさに伝え方でした。

 このプレゼンには人が票を入れたくなる技術が使われています。「相手の好きなこと」です。安倍首相のプレゼンでの締めのコトバは、要約すると以下でした。

 「東京を選ぶということは、スポーツで世界をより良くしようとする国を選ぶことです」

 IOCの実現したいことは、その憲章にも書かれていますが、スポーツを通して世の中を良くすることです。つまりIOCが実現したいこと、好きなことを実現できると語ったのです。一方で強敵と言われていたマドリードの締めのコトバは、「私たちは選ばれる権利がある」と要望をそのままにしたものでした。もちろん締めのコトバだけで決まったのではありませんが、プレゼンの最後のワードは最も強烈な印象を植えつけるものでもあります。IOC委員からすると、票を入れたい気持ちにさせられたのは日本だったのでしょう。結果もそうなりました。

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    佐々木圭一(ささき・けいいち) [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

    新入社員時代、もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。連日、書いても書いてもすべてボツ。紙のムダということで当時つけられたあだ名は「もっともエコでないコピーライター」。ストレスにより1日3個プリンを食べ続ける日々を過ごし、激太りする。それでもプリンをやめられなかったのは、世の中で唯一、自分に甘かったのはプリンだったから。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸々に綴ったもの。 本業の広告制作では、カンヌ国際広告祭でゴールド賞を含む3年連続受賞、など国内外55のアワードに入選入賞。企業講演、学校のボランティア講演、あわせて年間70回以上。郷ひろみ、Chemistryなど作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。『世界一受けたい授業』等テレビ出演多数。株式会社ウゴカス代表取締役。

    佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp
    Facebook:www.facebook.com/k1countryfree
    twitter:@keiichisasaki


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