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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

重要なのは多様性
世界に今以上の均質性はいらない

上田惇生
【第24回】 2007年12月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
ネクスト・ソサエティ マネジメント
ダイヤモンド社刊 2200円(本体)

 「日本にとってもっとも重要なものが社会である。日本の社会が強固か脆弱かは別の問題である。重要なことは、日本が社会を最重視することを当然としていることにある」(『ネクスト・ソサエティ』)

 ドラッカーは、日本が日本のよさを生かしながら近代化したことに感服する。日本は近代的でありながら、かつ日本的な制度と政策を追求したからだ。

 それは終身雇用であり、系列であり、輸出振興だった。さらには産業と金融の保護だった。しかし彼は今日の転換期にあって、それらの制度や政策は袋小路に入ったという。

 日本が今日の問題に独自の解決策を見出し、再起することに彼は期待する。「世界にはこれ以上の均質性はいらない」という。必要なのは多様なモデル、多様な成功、多様な価値観である。

 日本には社会的な安定、コミュニティ、調和を維持しつつ、かつ知識労働と知識労働者に必要な移動の自由を実現せよという。日本の解決が一つのモデルとなるであろうからである。なぜならば、いかなる国といえども、社会が真に機能するにはコミュニティのきずなが不可欠だからである。

 「日本も今日の姿とは違うものになるであろう。あらゆる先進国が今日の姿とは違うものになる。自らをマネジメントすることができ、マネジメントしなければならないという知識労働者の登場は、あらゆる国の社会を変えざるをえない」(『明日を支配するもの』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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