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アイデアにセンスはいらない
【第3回】 2014年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
梶淳

「わたしのアイデアが採用されない」
足りないのは、「組み立てる」という視点

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「半径3メートル発想術」で生まれた小さなひらめき(=アイデアのピース)を、ビジネスで戦えるアイデアにする。そのために必要なことは、「2つの心構え」と「組み立て術」を身に付けること。これもまた、発想の転換が重要なポイント。企画が採用されないと悩んでいる人の一助になるはずだ。

本連載の1回目は、「なぜ、アイデアは技術で生み出せるのか?」を中心に解説した。2回目以降は、『アイデアにセンスはいらない』の著者・梶淳氏をお招きし、アイデアを育てる課程から世の中へ送り届けるまでを「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「診断する」「継続する」の順に、インタビュー記事で構成する。

「勝つ」の反対は「負ける」ではない
「勝つ」の反対は「外す」である

――前回は、アイデアがひらめく技術と、そのための「3つのステップ」を紹介していただきました。次は、アイデアのピースをビジネスで使える武器にしていくわけですね。

 その前に、大事なことがあります。ビジネスは常に成功を求められていますが、永遠に勝つのは不可能ということです。では、どう考えればいいのか? ここで大事なのは、「勝つ」の反対は「負ける」ではなく、「勝つ」の反対は「外す」という認識を持つことです。

 私が仕事をしてきて感じたことでもありますが、外さない方向を目指すことが、結果的に「勝つ」ことにつながります。守りに入るのではなく、攻守一体のイメージを持ってください。

 野球でたとえるなら、バットを短く持って、とにかく塁に出ようという感覚です。

――ホームラン狙いではなく、ヒットを狙うということですか?

 大きいのを当てようとは思わずに、まずはできることからやっていく姿勢です。数えれば、仕事をしていて、チャンスは多くまわってきません。塁に出るとは、アイデアで得点を重ねるための第一歩。いきなり大きい魚を釣ろうと考えないことです。

――突飛なアイデアよりも、身近なアイデアということでしょうか? 確かに、「半径3メートル発想術」も身のまわりにあるものを活用しますよね。

 本書では、上記のことを「外さない法則」として紹介していますが、心構えが2つあります。

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梶淳

 

かじ・あつし。1967年大阪府生まれ。1989年テレビ朝日入社後、2年目から若くしてキャラクター番組プロデュースデビュー。2005年「ドラえもん」リニューアルのほか、30作以上のアニメ特撮番組および映画作品を手掛ける。「クレヨンしんちゃん」「あたしンち」「平成仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」「機動新世紀ガンダムX」など、国民的キャラクター作品を主に担当。現在はコンテンツビジネス局でキャラクター作品のマルチユース戦略部署に所属。東京藝術大学大学院映像研究科 非常勤講師(2010-2011)

 


アイデアにセンスはいらない

「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「戦隊」「ライダー」シリーズほか30作以上のテレビ番組プロデュースによって気づいたこと――それは、人々に支持されるものは、アイデアに秘密が隠されている。そして、そのアイデアは誰しもが生み出すことが可能だ。2種類の天才に出会い、体系化したアイデア発想術を、「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「伝える」「継続する」の順に紹介する。

「アイデアにセンスはいらない」

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