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消費税増税2014徹底攻略!

消費税増税直前「街角ウォッチ」(下)
「反動減」はすでにプチ贅沢消費で始まっている?
消費税増税と円安のデメリットに勝てる経済政策を

(家計編第7回)

吉田克己 [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]
【第27回】 2014年3月26日
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円安デメリットを感じている国民
食料支出増加の理由は「駆け込み」ではない

 前回の「円安デメリットを助長する消費税増税は誰のため? 家計を直撃する“ダブルパンチ”の知られざる正体(家計編第6回)」末尾にある世論調査の投票結果は、筆者にとっても少し驚きの結果だった。なんと、投票者の8割以上が「円安の悪影響を肌で感じたことがある(感じている)」というのだ。

 これは、ベースアップや株高などによる景況感の改善よりも、円安による電気代その他に係る日頃の支出増のほうがインパクトが大きく、生活レベルの向上はまだまだ期待できそうにない、と国民の多くが感じ取っているからこその数字だろう。

 そして、いよいよ来る4月1日、消費税率が5%から8%に上がる。巷では、住宅や自動車、白物家電などに代表される高額商品の駆け込み需要が、想定を超えているとの声が聞かれる。同時に、その反動減を警戒する声も聞かれるが、ならして考えれば、これらの消費財を生産・販売する企業にとってはトータルではプラスなはずだ。

 円安も消費税率アップも、自動車・電機メーカー、家電量販店といった特定の業界(企業)にはプラスに働いているが、その他の多くの業界(企業)と家計にとってはそうではない。

 たとえば、「消費支出とその内訳(2014年1月、2人以上の世帯」(『週刊ダイヤモンド』3月22日号特集「消費税増税狂騒曲」P123を参照)には、消費支出増加への寄与度の大きい順に「被服及び着物」「住居(リフォーム含む)」「教養娯楽(旅行など)」「食料」「交通・通信(自動車など)」「家具・家事用品(家電製品など)」「保健医療」の7項目が挙がっており、「食料」を除く6項目は2~5ヵ月連続の実質増加となっている。

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吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

京都大学工学部卒。リクルートを経て2002年3月に独立。ダイヤモンド・オンラインでは、「消費インサイド」「デジライフNAVI」「就活の法則」などの企画・執筆に携わる。通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」の講師を務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。


消費税増税2014徹底攻略!

2014年年4月から、消費税率が5%から8%に引き上げられる。さらに1年半後には10%にまでの引き上げも待っている。前回の1997年の引き上げ以来、17年ぶりの消費税増税だけに、どのような影響が出るか、どんな準備をしたらいいのか迷うことも多い。景気にはどのような影響が出るのか、ビジネス上ではどんな準備をすればよいのか、個人の生活はどう守ればいいのか。「マクロ景気」「ビジネス」「個人生活」の3つの視点で、消費税増税を乗り切る「術」を考える。

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