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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

「未完成なヤツらが集まる、特別な場所」を作れるか?
世界を変えたいソーシャルファイターがめざすべきこと

竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
【第116回】 2014年7月22日
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 『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』という映画が上映中だ。タイトルからおわかりのとおり音楽がテーマの映画で、先週の金曜日、僕も観てきた。それは単に、僕が音楽が好きということだけでなく、何か「これは観なければならない」という、ほとんど強迫観念にも近いインスピレーションを受けたからだ。経験的に、このようなインスピレーションには従ったほうがいい。

 結果は、大正解。これは観たからこそ言えるのだが、これは単なる音楽映画ではない。新しい価値を生み出す大きなムーブメントで社会を変えるとはどういうことか、どうすればそれが可能になるのか――を教えてくれる映画である。その意味では、音楽ファンだけでなく、世の中を変えたいと志す全てのソーシャルファイターも必見の映画なのである。いや、むしろ、単なる音楽ファンよりも、ソーシャルファイターにこそ観てほしい映画だと言える。

アラバマ州の小さなスタジオで生まれた
アメリカを代表する数々の名曲

 この映画は、アラバマ州のマッスル・ショールズという人口8000人くらいの小さな町にある、レコーディングスタジオの歴史を紹介するドキュメンタリーだ。最初にフェイムスタジオというスタジオが設立され、そこから名曲・名盤が次々と生み出されていく。その後、フェイムスタジオのスタジオミュージシャンたちが独立し、マッスル・ショールズスタジオを設立する。この映画は、この2つのスタジオの歴史を、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ボノなどのトップアーティストのインタビュー映像と、過去の記録映像を織り交ぜながら辿っていく。そんな内容である。

 なにしろ、この2つのスタジオから生み出された名曲、ヒット曲は、パーシー・スレッジの名曲「男が女を愛する時」、ウィルソン・ピケット「ダンス天国」「ムスタング・サリー」、アレサ・フランクリン「貴方だけを愛して」ザ・ローリング・ストーンズの「ユー・ガッタ・ムーヴ」「ワイルド・ホース」「ブラウン・シュガー」など。他にもジミー・クリフ、スティーヴ・ウィンウッド、ボブ・ディラン、ポール・サイモン、サイモン&ガーファンクルなどなどそうそうたるアーティストが、このマッスル・ショールズを訪れ、レコーディングを行ない、85枚以上のゴールドディスクが生み出されている。

 24歳で夭逝した名ギタリストのデュアン・オールマンも一時、フェイムスタジオでスタジオミュージシャンとしてギターを弾いていた。ちなみに、デュアン・オールマンの名前を知らない人でも、エリック・クラプトン率いるデレク・ザ・ドミノスの名曲「愛しのレイラ」はご存じだろう。あの曲で、印象的なギターソロを弾いていたのがデュアン・オールマンである。

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竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

マーケティング・コンサルタントとしてクルマ、家電、パソコン、飲料、食品などあらゆる業種のトップ企業にて商品開発、業態開発を行なう。近年は領域を社会貢献に特化し、CSRコンサルタント、社会貢献ビジネスの開発プランナーとして活動。多くの企業にてCSR戦略、NGOのコミュニケーション戦略の構築を行なう。「日本を社会貢献でメシが食える社会にする」ことがミッションに、全国各地で講演活動を行なう。ソーシャル系ビジネスコンテストや各種財団の助成金などの審査員多数。また、「日本の女子力が世界を変える」をテーマに、世界の女性、少女をエンパワーメントするための団体「ガール・パワー(一般社団法人日本女子力推進事業団)」を、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏らと共に設立。著書に『社会貢献でメシを食う。』『ジャパニーズスピリッツの開国力』(いずれもダイヤモンド社)がある。

株式会社ソーシャルプランニング
☆竹井氏ブログ 社会貢献でメシを食う〝REAL(リアル)〟
☆Twitterアカウント:takeiyoshiaki


社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

CSRやコーズマーケティングをはじめ、「社会貢献」というテーマがポピュラーとなったいま、「社会貢献のセカンドウェーブ」が来ている。新たなサービスやプロジェクトのみならず、新たな主役たちも登場し始めた。当連載では話題の事例を取り上げながら、社会貢献的視点で世の中のトレンドを紹介していく。
*当連載は、人気連載『社会貢献を買う人たち』のリニューアル版として、2014年1月より連載名を変更しました。

「社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭」

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