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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ウェザー・リポート「へヴィー・ウェザー」】
徹底的な自己主張が生んだ“最強のチーム・プレイ”

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第92回】 2014年8月21日
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 事を成すには、誰かしら他人のチカラが必要になります。一見、個人プレイに見えたとしても、一人でできることには限界があります。ですから、ビジネスであれ、政治であれ、スポーツであれ、本質はチームプレイです。

 世の中には二種類のチームプレイがあります。

 ひとつは、表面的なチームプレイです。互いに遠慮し合い、自己抑制に努めるタイプです。全身全霊でチカラを出すというよりは、チームメイトに迷惑をかけぬことを第一に無理をしないのです。良くも悪くも、こじんまりしたチームプレイであれば、小さな成功は収められるかもしれません。でも…。

 もう一つは、本物のチームプレイです。それは、チーム全員がそれぞれの持ち場で、己の全てを出し切った時に生まれます。目標に対して心が一つになった時には、チームメイトへの遠慮など存在しません。チームメイトは自分と一心同体なのですから。ルーズヴェルト・ゲームの青島製作所野球部みたいなものです。

 と、言うわけで、今週の音盤はウェザー・リポート「へヴィー・ウェザー」です(写真)。

最高傑作の音盤

 ウェザー・リポートは、ジャズの歴史の中では、音楽的にも商業的にも最も成功し影響力を持ったバンドです。その最高傑作が1977年に発表された「ヘヴィー・ウェザー」です。1971年のデビュー以来、5年余りを経て辿り着いたジャズの新境地でもあります。

 今週の音盤「ヘヴィー・ウェザー」の冒頭を飾るのが“バードランド”です。とても聴きやすいポップな感覚です。マンハッタン・トランスファーがカバーして、一躍有名になりました(写真)。ちょっと音楽好きの人なら誰でも聴いたことがある曲です。

 この“バードランド”1曲で、ウェザー・リポートに対するイメージは激変しました。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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