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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

なぜ「使う気にならない」モバイルシステムが多いのか
――先進ITが開く新しい働き方のカタチ(1)

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第3回】 2014年9月3日
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 こんにちは。

 今回から、先進デジタルITを活用した、新たな働き方について考えてみます。このテーマは、相当おもしろい話がありますので、何回かにわたってご紹介したいと思います。

 まず今回は、「BYOD」と「モビリティ」がもたらす新たな働き方についてお話します。

 アバナードの米国本社が行った「世界のCxO(経営幹部)1000人に聞いた調査(残念ながら日本は入っていない)」によると、「個人のスマートフォンやタブレットを仕事に使うのを許している」、または「結果として許してしまっている」企業は、全体の72%に至っています。

 これは、いわゆるBYOD(Bring Your Own Device:もともとは“Bring Your Own bottle=酒場に自分の酒を持ち込む”を意味する英語から派生した言葉)というキーワードで語られますが、日本でも、個人所有のデバイスを業務で利用するケースは広がりつつあります。

 このBYODの波は、否定するより、受け入れざるを得ない流れです。BYODを前提として、セキュリティや、コンプライアンスを考えざるを得ない、そういった世の中になってきていると思います。

BYODのセキュリティは
すでに選べる時代

 と言っても、「BYODを前提としたセキュリティ」は、もはや、そんなに大げさな話ではなく、かつて流行した「シン・クライアント(Thin Client:パソコンやスマートフォン、タブレットにはデータは保持せず、保持しても、一時的ですぐに消去され、データに関する処理は全てサーバ側で行われる手法)」といったことも、実現方法は数種類あり、「どこまでお金をかけ、どこまでセキュリティを維持するか」によって、適切な方式を選択するだけで済む時代になっています。

 むしろはるかに重要なのは、この「BYOD」と「モビリティ」がもたらす新しい働き方と、その効果についてしっかりと考えていくことだと思います。もちろん、セキュリティは重要ですが、しっかり意識さえすれば実現できるので、検討に多くの時間を費やす必要はないと考えています。

 「モビリティ」とは、これも少し手垢がついた“バズワード”になりつつありますが、どんな場所にいても、コンピュータ機器を活用し、様々な仕事ができることを意味します。

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安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。


ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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