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エコカー大戦争!

キーワードは「ヘリテージ」
パリ・モーターショーとCEATECで感じた
日本の電機・自動車メーカー再生への道

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第190回】 2014年10月16日
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シトロエンが強調するブランドの原点は、ファッション性におけるヘリテージ Photo by Kenji Momota

パリショーで各社が指摘
「ヘリテージ」が意味することとは?

 ワケあって、8~9月は欧州各地及びアメリカで、テレマティクス関連の“深堀り取材”を実施した。その後、パリに向かい2年に一度開催されるモーターショー(一般公開2014年10月4~19日、於Porte de Versailles)。さらに東南アジアに向かう途中、日本に立ち寄りCEATEC(7~11日、於幕張メッセ)を取材した。

パリ・シャンゼリゼ大通り。同市は大気汚染への懸念から2014年3月、20年ぶりに交通量流入規制を実施している Photo by Kenji Momota

 こうしたなかで、日系企業再生に向けた新しい動きを感じた。そのキーワードは「Heritage(ヘリテージ、遺産・継承すべきもの)」だ。パリでは、こんな声を聞いた。

 三菱自動車工業に今年4月に着任した、執行役員・デザイン本部長(元日系大手メーカー・デザイン部門幹部)はこう語る。

 「新しいデザインの方向性を模索している。そのため、三菱自工だけでなく、(その前身である)三菱重工のヘリテージを身体全体で感じるとるため、長崎など各所を廻っているところだ」

 英国系高級自動車メーカー・広報幹部(元日系大手メーカー・広報幹部)はこう語る。

 「このメーカーに来て、ブランドの大切さを痛感している。ブランドがどのように育てられているのか、その現場を見るにつけ、その思いは大きくなる。英国には自動車産業のヘリテージがある」

 また仏シトロエンの展示ブースには、1950年代に開発された「2CV」と「DS」が展示され、その後方パネルにはフランス語、英語、ロシア語、中国語等で「ヘリテージ」という大きな文字が並んでいた。

 なぜいま、「ヘリテージ」なのか?
 その理由は「自動車という商品のネタ枯れ」である。

 端的に表現すれば、どこの国、どこのメーカーの商品も「どれも同じように見えて、大きな差がない」ということだ。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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