大寒(だいかん)
新暦で1月20日~2月3日頃

「大寒」は旧暦の最後を飾る、その名のとおり一年で最も寒い時期です。立春、立夏、立秋、立冬の前日を節分と言いますが、特に春の節分に重きがおかれ、季節の変わり目に現れる悪鬼を祓うために豆をまきます。豆が魔滅の音に通じることから用いられるようになったと言われています。節分の夜には、その年の縁起のいい方角に向かって、「恵方巻」をまるかじりします。

冬の養生法:「黒い食べ物」を多めに食べる

 この時期には体を温めるためにエネルギーを消費してしまうので、栄養を蓄積する必要があります。

 しっかり栄養を摂って美しい体を作りましょう。貧弱な肉体からは魅力は生まれません。魅力は人脈を作ります。この時期に春からのスタート位置が決定するので人脈を活かしよいポジションを獲得するのです。

 春の花粉症の原因は冬の不養生です。今のうちに冬野菜をたくさん食べ、うなぎや豚肉、すっぽん、高麗人参、地黄の入った漢方薬や、免疫力がアップするサプリなどを意識して摂るようにしましょう。

 山芋は、薬膳料理に最もふさわしい食材です。体力をつけ、滋養強壮の効果が絶大です。ガン末期の患者にも効果があったとされます。アンチエイジングの効果もあり、下半身の精力や育毛などにも効果が期待できます。

 以上、二十四節気ごとの養生法を5回にわたって紹介してきました。この連載をご覧になって、さらに二十四節気の健康法について興味をもたれたなら、是非、小著『二十四節気に合わせ心と体を美しく整える』をお読みください。より詳しい養生法を紹介しています。