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一昔前の世代と今の若者では、恋愛における価値観が大きく違うと言われています。今の若者世代(主に10代~20代)では、お互いの関係性を重視し過ぎるあまり、告白できない、そもそも異性と付き合うメリットを感じていないという人も多いと言います。いわゆる草食系ということかもしれませんが、人との積極的な付き合いより、自分の安定や価値観を優先することが心地よいと感じているようです。
これは、これまで当連載「働く女子のサバイバル術」の中でお伝えしていたことにも、大きく関係するように思います。実際、一昔前のいわゆる“バリキャリ”と呼ばれるファーストランナー世代と、調和や自分らしさを大事にする今の若い世代とでは、まったく仕事に関する価値観や思考が違っています。
女性活躍推進の動きが高まっていますが、これまで事務職や補助業務が中心の仕事を行っていた女性たちに、「もっと仕事で成果を出して、チャンスがあれば管理職になりませんか?」などと急に言っても、彼女たち自身が戸惑うのも当然のことのように思います。
実際、「何をどうしたら会社が求める“活躍”になるのかわからない」、「今の仕事は劇的に変わらないし、自分には関係がないのでは?」、「私はこのままで十分だし、環境が変わるのだとしたら嫌」と言った声を企業にお勤めの女性たちからお聞きします。
もちろんこうした戸惑いはあるでしょう。しかし、仕事をこれからもずっと続けていくならば、お金を稼いで生活を維持する意味でも、より自分の価値を上げていくことは重要です。それが自分の評価につながり、結果、給料に反映するのだとしたら、できることには取り組んだ方が絶対に得です。自分の周りの状況が変化しているのなら、この変化をチャンスと捉え、うまく活かすることも考えてはいかがでしょうか?
そこで今回は当連載の最終回として、変革期にある女性のキャリアの考え方をご提案したいと思います。