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元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

“他人の金は使っちゃえ思想”がベンチャーバブルを生む

「戦略的自転車操業」スタートアップのすすめ

伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]
2015年4月8日
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売り上げが立たない間の
資金繰りをどうする?

Photo:beeboys-Fotolia.com

 この1、2年、様々なベンチャー企業を訪問する機会が増えたが、売り上げがほとんどなさそうなのに、立派なオフィスを構え、たくさんの従業員が働いている会社がいくつもあることに驚かされる。

 その多くが「テクノロジーベンチャー」と呼ばれるベンチャー企業だ。他の企業が簡単にまねのできない独自技術を持ち、その技術を活用して新しい商品やサービスを提供するベンチャー企業のことを指す。

 このようなテクノロジーベンチャーは、創業時において、独自技術はあっても、売り上げを生み出せる商品やサービスを持ち合わせていないことが多い。

 そこで、政府や自治体の補助金を活用する、ベンチャーキャピタルなどからの出資金を活用するなどして、売り上げが立たない間の資金をやりくりしている。

 このような事情は筆者のようなモノづくりベンチャーでも同じだ。

 年内に超小型電気自動車のプロトタイプ(試作車)を完成させるべく必死に取り組んでいるが、実際にお客様に販売して売り上げを計上できるようになるのはそこからさらに半年~1年くらいはかかるとみている。

 そうなると、テクノロジーベンチャーと同様、売り上げが立たない間の資金繰りをどうするかという問題に直面するのだ。

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伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]

いとう・しんすけ/株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長。1973年生まれ。京都大学大学院工学研究科卒業後、1999年に通商産業省(現、経済産業省)に入省。経済産業省では、自動車用蓄電池の技術開発プロジェクト、スマートハウスプロジェクト、スマートコミュニティプロジェクトなどの国家プロジェクトを立ち上げた後、2011~2013年には航空機武器宇宙産業課において航空機産業政策に従事。2014年7月に経済産業省を退官し、超小型電気自動車のベンチャー企業、株式会社rimOnOをznug design根津孝太と共に設立。


元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

経済産業省の官僚としてキャリアを積んできた伊藤慎介氏。しかし、新しいコンセプトの電気自動車を世に出すべく退官。株式会社rimOnOを設立した。官僚として定年まで勤めて政府系団体のポストに就くのが“天下り”だが、伊藤氏は官僚という“天”の地位から“下る”のではなく自ら“落ち”、リスクを背負って起業した。しかし、伊藤氏はそれによって産業政策についての新たな視点を得た。本連載では今の日本に求められるイノベーションとは何なのか、新たな産業の創造には何が必要なのか、官僚を辞めリスクをとって起業し、奮闘したからこそ見えてきた視点・視角をお届けする。

「元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記」

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