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小宮一慶の週末経営塾

社員がついてこなくなる経営者の「言い逃れ」

小宮一慶
【第5回】 2015年5月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
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シャープの混迷に見る
経営者の問題

 ここまで何回か「企業の方向づけ」について、説明をしてきました。経営とは①企業の方向づけ、②資源の最適配分、③人を動かす、の3つです。この3つのことをどれだけうまく行うかが経営者の仕事で、それが企業の命運を決めるのです。とくに①の企業の方向づけがとにかく何よりも大切です。

小宮一慶 小宮コンサルタンツ代表

 「方向づけ」とは何をやるかやめるかを決めることですが、これを間違うと、どんなに優秀な人が働いて頑張っても結果は出ません。もちろん、働く人、株主、取引先など、だれも幸せになれないわけです。

 シャープが、2015年3月決算で2223億円もの最終赤字を計上することとなり、国内だけで3500人、海外を含めると5000人を削減すると発表しました。もちろん、企業経営には運、不運の部分もありますが、私は今回のシャープの一連の報道を見て、経営という観点から、かなり違和感を持ちました。

 今回は、その問題と、さらには銀行の動きなどからシャープの今後を考えてみたいと思います。

 「違和感」を持ったと書いたのは、次のような内容の報道が決算が発表された翌日の日経産業新聞の1面に載っていたからです。

 現社長へ社内から、方向づけをはっきりさせてほしいということがあったのに対し、現社長は、自分が方向づけをしたら下の人が育たないという旨の発言をしていたというのです。

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小宮一慶

京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学(MBA)、東京銀行、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス (現、セントケア)を経て独立し現職。名古屋大学客員教授(平成26年度後期)。企業規模、業種を超えた「経営の原理原則」を元に、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上講演を行う。『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)など著書は100冊を超え、現在も経済紙等に連載を抱える。


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経営課題を抱えて日々悩む経営者に向けて、数々の企業経営者に伴走してきた経営コンサルタントの小宮一慶氏が課題解決の「ヒント」を提供。どんな業種にも通じる経営の原理原則をおさえながら、経営者はどうあるべきか、実際の経営現場で何を実行すべきか、を語る。

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