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ベストセラー対談
【第9回】 2015年7月30日
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和田裕美 [営業コンサルタント],佐々木圭一 [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

「婚活しない美女」なんてもったいない!
『伝え方が9割』佐々木圭一×『和田裕美の営業手帳』和田裕美対談【後編】

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シリーズ累計79万部を突破した『伝え方が9割』の著者であり、雑誌やテレビなどメディアに引っ張りだこの佐々木圭一さんと、営業手帳のNo.1『和田裕美の営業手帳』の和田さんの対談もいよいよ後半戦へ。コミュニケーションのプロ同士が、「伝え方」について熱く語ります。(取材・構成/両角晴香 撮影/宇佐見利明)

情報量は10年前の530倍に

和田裕美(わだ・ひろみ)
京都府生まれ。作家、営業コンサルタント。人材育成会社「和田裕美事務所」代表。小学生のときから通知表に「もっと積極的にお友だちとお話ししましょう」と書かれ続けたほど引っ込み思案な性格にもかかわらず、上京後は外資系企業の営業職に就く。当初はおどおどして相手の目を見て会話することもままならず、長い間つらく厳しい下積み時代が続いたが、独自の「ファン作り」営業スタイルを構築し、試行錯誤を重ね、徐々にプレゼンしたお客様の98%から契約をもらうまでになる。それによって日本でトップ、世界142ヵ国中2位の成績を収めた。その経験から「考え方」と「行動」で運命はいくらでも変えられるのだと実感し、自分が行っていた思考パターンを「陽転思考」として確立する。執筆活動の他、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。女性ビジネス書の先駆けとして大きな反響を呼んだ『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社)がベストセラーになる。ほかに『人生を好転させる「新・陽転思考」』(ポプラ社)、『和田裕美の人に好かれる話し方』(大和書房)など著書多数。最新著作は『成約率98%の秘訣』(かんき出版)。

和田 私は営業畑の人間なので、基本的に「売れなきゃ意味がない」と思っています。でも人によっては、「オレのものづくりは素晴らしい! だからたとえ売れなくても満足だ」なんてことを言う人がいるでしょう?

佐々木 いやあ、もったいないですよね。でも、そういうケースって世の中にたくさんあると思います。特に日本の伝統工芸は、世界唯一の技術だったりして、欧米人に見せると大絶賛されるケースが多々ありますけど、「伝える技術」がないから、そもそも知ってもらえないという。だから、そういう製品のことを「婚活しない美女」と言っているのです。

和田 なんですか? ユニークな表現ですね。

佐々木 つまり、美女なのでモノはすごくいいのですよ。でも婚活しないから売れないという意味です。

和田 おもしろい!

佐々木 「伝える技術」がなくて情報が届かないようでは、職人さんが亡くなってしまったと同時に技術ごと消滅してしまうことになります。

和田 後に続く人たちが伝える技術を身につけて、営業活動に励んでくれるといいのですが……

佐々木 しないでしょうね。それが本質ではないと、彼らは思っていますので。

和田 それって、「物や技術さえ本物であれば、言葉をこねくりまわさなくてもいい」みたいな感覚ですか?

佐々木 良いものづくりさえしていれば、世間が認めてくれた時代がかつては確実にあったのです。

和田 え、いつですか?

佐々木 ネットが出現するまでかな。それまでは、「背中で語る」という日本語にあるように、技術を持っている人は、それだけで世の中がちゃんと「背中を読んで」、認めてくれる文化がありました。けれど、ネットやSNSの普及により10年前に比べて今は情報量が530倍に増幅していると言われています。昔よりも530倍情報が入ってくるってということは、ほとんどのものをスルーしているのと同じですよね。情報がガンガン流れてくるのだから、僕たちは「要らない要らない……」とできるだけ排除しようとします。そんな状態で、伝える努力をしていない物が目にとまるわけがありません。

和田 ということは、伝え方次第では、いい物が世に出回らなくて、そこそこの物が出回る可能性もあるということでしょうか?

佐々木 いまは様々な技術が成熟しているので、世の中にある物は大抵いい物なんです。だとすればなおのこと、魅力がちゃんと伝われば売れるんですよ。物がいいのは、ある意味当たり前。それを伝えられる人と伝えられない人で、とんでもない差がでてしまっているのが、いまという時代だと思います。

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和田裕美(わだ・ひろみ) [営業コンサルタント]

外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、プレゼンしたお客様の98%から契約をもらうという「ファン作り」営業スタイルを構築し、オリジナルの営業手法によって日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収めた女性営業のカリスマにして先駆者。 短期間に昇進を重ね、女性初、最年少で2万人に1人しかたどりつけないと言われる支社長となる。その後、企画室長、マーケティング部長、最後には最年少の営業部長となり、全国20支店、100名を統括する立場となる。当該企業の日本撤退に伴い独立。執筆活動の他、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。 著書は女性ビジネス本の先駆けとなった『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』はじめ、『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』(以上、ダイヤモンド社)、『和田裕美の人に好かれる話し方』(大和書房)、『失敗してよかった!』(ポプラ社)など多数。

佐々木圭一(ささき・けいいち) [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

上智大学大学院を卒業後、博報堂を経て、株式会社ウゴカスを設立。新入社員時代、もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。初めての著書『伝え方が9割』は、64万部のベストセラーとなり、2013年ビジネス書年間ランキング1位(紀伊國屋書店新宿本店調べ)、年間ベストセラー単行本2位(2013年ビジネス書部門/日販・トーハン調べ)となる。カンヌ国際広告祭でゴールド賞を含む、3年連続受賞。米国の広告賞One ShowDesignで日本人初ゴールド賞受賞。AdFestでゴールド賞受賞。AIMアワードでグランプリ受賞。トリンプ「天使のブラ」、コーセー「FASIO」などヒットCMを数々制作。郷ひろみ・Chemistryなどの作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。トヨタ自動車、楽天、大塚商会、東武鉄道、ユー・エス・ジェイ、小林製薬、プルデンシャル生命、ソニー生命保険、東京大学、上智大学などで150回以上の「伝え方が9割・講演」を行う。メディア出演は、NHK「ゆうどき」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「お願い!ランキング」、フジテレビ「ネプリーグ」、TBS「ひるおび!」、テレビ東京「FOOT×BRAIN」、BS朝日「ポップメイカー」にてMC、「an・an」連載など多数。「日本のコミュニケーション能力のベースアップ」のために、精力的に活動している。佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp Facebook:www.facebook.com/k1countryfree  twitter:@keiichisasaki


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