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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

帰国後は窓際族に?海外勤務が不利なのは本当か

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第152回】 2015年12月14日
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海外赴任・駐在は栄転ではない!?

 あなたは仕事で海外に最大何日間滞在したことがありますか?さらに、海外駐在したことはありますか?

 今や100万人以上の日本人が海外に在留する時代になりました。ビジネスパーソンが駐在する国の数も年々増えています。語学に堪能な人材だけが、海外赴任・駐在者として選ばれる時代ではありません。ところが、海外駐在を望む人材は減少傾向にあります。その理由として最も大きいのが、「帰国後のキャリア」に対する不安のようです。

 今回は、駐在から帰国後のキャリアについて、みなさんと考えていきましょう。

一番遠い旅行は「大阪」なのに
ある日、海外駐在の打診が…

 自動車部品関連の企業に勤務しているDさんは、学生時代から数えても海外旅行経験はゼロ。東京生まれであり、行ったことがあるのは一番遠くて出張で訪ねた大阪です。当然ながら外国語を話せるはずもありません。そんなDさんにある日、海外駐在の打診がありました。

 入社以来、国内の製造部門に勤務。同期入社で海外駐在したことのある人材は数名いましたが、学生時代から語学に堪能な外国学部出身の人や留学経験者ばかり。ゆえに、「自分は駐在なんてありえない」と思っていました。ところが昨年、外資系の資本が入り、外部から経営陣が招聘されたことで状況が一変しました。社長から、

 「全従業員の30%以上に海外駐在の経験をさせたい。当社が生き残るためには人材のグローバル化が必須である」

 との発言があり、これまで駐在経験のない同僚にも続々と海外駐在の辞令が出されました。その辞令を拒否した同僚はこれまで一人もいません。Dさんも駐在の辞令を受けるしかないのでしょうか?

 人材会社ハイドロジェン(英国)が世界規模で実施した調査によると、海外駐在先として最も人気の高い国は米国。以下は英国、オーストラリア、シンガポール、カナダが続くとのこと。ところが、最近の海外駐在先は圧倒的にアジアが増えています。さらに製造業となれば、自社の製造拠点が対象になりますので、Dさんの場合にはインドネシアかタイが駐在先ということになります。

 では、もし駐在先が欧米ならDさんの不安は解消するのでしょうか?海外経験がないDさんにとっては欧米だろうがアジアだろうが、異国なのは同じ。不安はつのるばかりです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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