ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
東京23区 データで分かる区の実力

渋谷区――膨大な人々が流れ込む一方、膨大な人々が流れ出す「ブランド区」の不思議

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第8回】 2010年6月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 「渋谷で待ち合わせ」と言えば、“ハチ公前”が定番。渋谷駅前広場の忠犬ハチ公像は、第二次大戦前に生まれたその実話と共に、全国的に有名なスポットだ。

 区内には、竹下通りや旧同潤会アパートの再開発による「代官山アドレス」「表参道ヒルズ」などの新名所も多い。「若者の集まるまち」「トレンドを生むまち」「女性の好むまち」――。さまざまな性格を包み込む副都心・渋谷は23区の重鎮だ。

面積が小さくても人出は膨大!
あらゆる人を魅了するターミナル

 渋谷区は、区域も決して広くなく、面積では23区中第15位、人口も20万を少し超える程度で19位となっている。だが、昼間人口となると一気に54万人に増え、23区中第7位に躍り出る。

 また、昼夜間人口比率は270万人を超え、これは、千代田、中央、港の都心3区に次ぐ。昼間人口密度も1平方キロメートル当たり3万6000人で、第5位にランクイン。さすが副都心というべきか、「居住の場というよりも活動の場」という性格が勝る。

 面白いことに、人口性比が93.1と3番目に小さい区でもある。つまり、女性100人に対して男性が93人しかいない。女性の割合が多い区なのだ。

 「渋谷駅」という一大ターミナル駅を抱える区内鉄道駅の乗降客は、やはり大変な数だ。渋谷区には、JRのほか、東急東横線、田園都市線、地下鉄銀座線、半蔵門線、副都心線、京王線が乗り入れている。年度内乗車人員およそ8憶4000万人、その数は新宿、千代田、港の3区に次ぐ。私鉄駅のみで見れば、3億5000万人で第1位となる。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
使えるデータ満載「東京23区ランキング」2冊同時発売中

東京23区の各区の特徴をランキングで徹底分析したデータブック「東京23区ランキング」。各区ごとにまとめた「赤版 意外な区の横顔編」(写真)と、テーマごとに区の実力をランキング化した「青版 仕事に役立つデータ編」の2冊が刊行。小口達也+東京23区研究所著。各1260円(税込)

話題の記事

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

「東京23区 データで分かる区の実力」

⇒バックナンバー一覧