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別れと出会いの季節に聴きたい
友情にまつわる名曲たち

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第14回】 2016年3月26日
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人生の主要な成分は、出会いと別れです。卒業は、そのことを教えてくれます

 3月は卒業の季節です。

 人生の主要な成分は、出会いと別れです。卒業は、そのことを教えてくれます。そして、出会いと別れは、真の友との邂逅のための準備です。

 友情こそは、人生において真に語るに足る本質的な事です。友のいない人生は空虚なものです。

 そこで音楽です。音楽は、男女の恋から実に様々なインスピレーションを得て豊かに実っています。音楽は基本的にラヴソングですが、友情を描いた優れた音楽もまた少なからず在ります。ロック、クラシック、ジャズ、Jポップから4つの楽曲を厳選しました。

悪態ばかりのミック・ジャガーが
神妙に友を歌う

◆ローリング・ストーンズ “友を待つ”

 “友を待つ”は、ローリング・ストーンズが1981年に発表した「刺青の男」(写真)の最後を飾る、心に沁みるミディアムテンポの曲です。数多あるスピード感溢れるロックンロール調の曲とは一線を画しています。

 女を待ってる訳でじゃない、
 一人の友を待っているんだ。

 和訳すると、ミック・ジャガーが歌っている感覚から離れてしまいますが、要は、人生の酸いも甘いも経験した後に欲するものは、心から信頼し合える友達ということなのです。

 ストーンズの音楽が世代を超えて愛されている理由は、建前を排して、本音を語っているからです。世の欺瞞や偽善を直感的に見抜き、不器用なまでの愚直さでロックしている姿が永遠の不良少年のイメージを喚起します。ストーンズの多くの曲は、男女の成就できない恋を歌い、いい女への憧れを語り、若者の不満を吐露しています。それらは全て人生の真実です。それ故に、まるで武者公路実篤ばりの友情賛歌であるこの曲は、気恥ずかしくもありますが、琴線に触れます。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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