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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

「本物のオタク」の価値が転職市場で急上昇中

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第38回】 2016年5月30日
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バランスの取れた人より
尖った強みのある人

あなたの周りにもすごい「オタク」の人はいませんか?

 最近、企業の評価ポイントとして価値が高まっているのが、自分の興味のある分野へ強烈に傾倒する人、いわゆる「オタク」です。バランスのとれた人より、何か尖った強みや専門性を持つ人がより高く評価される傾向にあります。

 先日、ITコンサルタントへのキャリアシフトを希望するエンジニアの候補者がいらっしゃいました。スキルの高い方で、顧客に最適なシステムを考える段階から開発に携わりたいと考えたのが、転職活動を始めるきっかけでした。しかし、率直にいうとあまり話の上手なタイプではなく、顧客と上手に折衝できるイメージが持てませんでした。

 そのため「ITコンサルタントへの転職は難しいのではないか」と我々は懸念していたのですが、結果としてあるコンサルティング会社から非常に高い評価を受け、好条件で転職されました。採用企業が評価したのは、面接で得意分野の話になると普段とは打って変わってエネルギッシュになり、場の雰囲気を変えるほどのパワーを発揮したことでした。

 以前、自宅にLANを張り巡らし、プログラムを書いたり機器をチューニングしたりして、ネットワークの速度を計測して遊んでいるというエンジニアもいました。この候補者は仕事とは関係なく自分の遊びとしてそういうことをしていたのですが、やはり高い評価を得て転職していきました。

 一方、ある有名なネットワークゲーム会社のトップに採用したい人材像をヒアリングしたときは、「このゲームのスコアが○○点以上の人」と語っていました。その点数がどれくらいかを尋ねると「自分が3ヵ月間猛特訓してやっと達成できた」レベル。そうしたオーダーを出す企業もあるわけです。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

「転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏」

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