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俺様社員の取扱説明書
【第13回】 2010年9月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
内田和俊 [SYPシステム専属専任講師]

「あなたにだけは言われたくない」
そう思われないためのリーダーとしての「あり方」

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アイデアを生み出す「五上」の活用

 前回ご紹介した「6:4ルール」を教えていただいた三菱総合研究所 経営コンサルティング本部 市場戦略グループ 主席研究員の佐藤敦さんがリラックスを大切にするのには、もうひとつの理由があります。

 それは、「アイデア」や「ひらめき」に関する話なのですが、佐藤さんの好きな言葉に「欧陽修の三上(さんじょう)」があります。

 「馬上、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)」というもので、もともとは「文章を練るのに最もよく考えがまとまるという三つの場所」(『広辞苑』)として挙げられたものです。

 佐藤さんは、これを「アイデアを練るのに最もよい三つの場所」と捉え直しています。現代風に言えば以下の3箇所になります。

 (1)馬上→電車などの移動空間(満員電車は除く)
  (2)枕上→ベッド、寝室
  (3)厠上→洋式トイレ(和式は少しきつい)

 佐藤さんは、さらに2つを加え、五上としています。

 (4)浴上→温泉やお風呂
  (5)宴上→飲み会(ただし、いいアイデアだったのによく忘れる)

 言い換えれば、現代の五上は斬新なアイデアがひらめく空間と言えます。

 共通しているのは、リラックスした状態だということです。このリラックス状態が、斬新なアイデアが生まれるのにもっとも適した環境であると言えるでしょう。

 アイデアやひらめきは、極限に追い込まれたり、根を詰めて考えたり、気合を入れれば出てくるというわけではありません。むしろ、それらの張りつめた苦しい過程を経て、その後に心が開放された状態にあるとき、生まれてくるものではないでしょうか。

 肝心なのは、順番とプロセスです。

 佐藤さんは、このように続けています。

 「アイデアが生まれるポイントのひとつに、ネタとネタの『つながり』が挙げられます。『空』から『有』が生まれることはありません。相応のネタの仕込みが必要になります(インプットなければ、アウトプットなし)。イメージで表現すると『しっかり詰め込んで(これがティーチングです)、熟成して、ふっと抜く』といった感じでしょうか」

 実は、GROWモデルにおいても、信頼関係のある上司とのコーチングを通じて、安心感から生まれたオプションが最善のアクションプランになることが多いのです。

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内田和俊 [SYPシステム専属専任講師]

1968年生まれ。早稲田大学法学部卒。人材育成コンサルタント、PHP認定ビジネスコーチ上級。人材育成を専門とし、多くのクライアントと関わる。 2002年、東京国際フォーラムで開催された日本コーチ協会全国大会では、日本で成功した4人のパイオニア的コーチの1人に選ばれ、講師・パネラーをつとめる。現在、主に一部上場企業の幹部社員を対象にした社員研修やコンサルティングを実施。1年間で約1万人に集合研修、500人に個人セッションを行っている。研修実績は、三菱重工業、明治安田生命、新日本石油、NTT東日本、ライオン、あすか製薬、キャタピラージャパン、大鵬薬品、ソフトバンクテレコム、三菱マーケティング研究会、東京消防庁など100社以上。
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