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体験型ツアーが日本の国内旅行衰退を救う

吉田由紀子
2016年6月23日
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 鳥取の観光地と聞いて、みなさんはどこを思い浮かべるだろうか。まず鳥取砂丘をあげる方が多いに違いない。全国的に知名度の高い砂丘だが、そこから西へ10kmほど行った岩美町に、いま大勢の観光客が訪れている。

鳥取でシーカヤック!以前は細々と運営していたが、今では繁忙期には東京から家族が手伝いにくるくらいに盛況だ。すでにある自然資源をうまくPRし活用できれば、まだまだ国内旅行には伸びる余地がある

 彼らの目的はシーカヤック。実は岩美町の浦富海岸は、世界でも屈指の透明度を誇る美しい海である。

 荒波によってできた地形も変化に富んでおり、洞窟や奇岩、白砂の浜など見どころが多い。それらを満喫するために透明なカヤックでまわるツアーが人気を呼んでいるのだ。沖へ出ると、なんと海から鳥取砂丘を見渡すこともできる。

 どうやって集客をしたのか。それはあるWEBサービスに参加したのがきっかけだった。おかげで、以前は細々と運営していたシーカヤック事業が、いまや繁忙期には人手が足りず、東京で働く家族が応援のために帰省するほどだという。

 そのサイトが日帰り体験ツアーに特化した日本最大のポータルサイトasoview!(アソビュー)。北海道から沖縄まで3900の事業所、1万4696のツアーが掲載されている(6月13日時点)。スキューバダイビング、パラグライダー、ラフティング、ウィンドサーフィンといったスポーツ系から、陶芸、そば打ち、屋形船、機織りなど文化系まで、380ものジャンルを網羅している。

 4年前に始まったこのサービス、主力の商品は民間事業者が開催する体験ツアーやレジャー施設のチケット販売だ。しかし最近は、全国の自治体や観光協会からの問い合わせも増えつつあるという。

 「2年前に初めて、ある地方自治体の観光担当者から相談を受けました。そこから徐々に増えはじめ、現時点で累計70件ほどのお問い合わせを頂いています。こうしたご相談に対し、当社は主に体験ツアーの造成やwebプロモーション、人材育成などの側面で課題解決をお手伝いしています」(アソビュー株式会社代表 山野智久氏)

 問い合わせが増えた背景には、政府が2014年に打ち出した地方創生策も影響を及ぼしているという。「地方の人口減少に歯止めをかけるには、その地に雇用を生み出す必要があり、地域資源を活かした商売に注目が集まり始めました。当社が扱っている商品が、まさに地域に根ざした体験ツアーであることから、お声がけが増えているのだと考えています」(同)

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