【第1章】 2007年10月31日
中村邦夫「現場を知る事が解決への近道だ」
松下電器産業会長
2006年3月期、最終黒字1544億円を計上してV字回復を果たした松下電器産業。「創造と破壊」を掲げた中村邦夫・松下電器会長(当時は社長)は、事業部制の解体、2万人の人員を削減を断行。聖域なき改革を通じて、中村会長が得た教訓とは何か。
企業や組織は日々、問題発見・解決の作業を繰り返しています。しかし、往々にして、その作業が遅れていたり、作業そのものが間違っていたりする。そもそも、経営者の立場からは見えない問題も無数にあります。
問題発見・解決のヒントは
現場に必ずある
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| 中村邦夫 松下電器産業会長 |
問題は現場で起こっている。とすれば、現場で問題発見・解決させるのが最も合理的である。それが、問題発見・解決に関する僕の考え方です。
一例を挙げれば、「コストバスターズ」。現場力を鍛えるために、僕が発案した草の根運動です。社内中の組織から15人ほどを引き抜いてプロジェクトチームを発足させたのですが、驚くほどの成果が出ました。
昨年、削減対象となった費用項目は3万件(!)。金額が小さいからといって放置はしません。文房具などの備品管理に至るまで、現場が徹底的にムダを発見し、2005年と06年の2年間で1200億円ものコスト「退治」に成功しました。
現場がここまで真剣に取り組んでくれた理由は、コスト・利益の「見える化」「自分化」でしょう。
コストバスターズの発足に先立って、まず全社の月次経費が事業所ごとに開示される経理システムを導入しました。どこに経費のムダがあるのか、経費の実態を丸裸にすることで、「見える化」を実現したのです。
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この企画について
魚谷雅彦・日本コカ・コーラ会長、中村邦夫・松下電器産業会長が語る問題解決・発見の極意。両氏に共通するのは「現場力」を鍛えること。現場をつぶさに見つめ、分析することで課題は解決される。
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