「引きこもり」も含めて、どのあたりまで障害の範囲を広げるのか。まだ議論が続いていて、結論は出ていないという。
ここからは余談だが、面白い話を聞いた。
担当者が、発達障害の「注意欠陥多動性障害」は、じっとしていられなかったり、話し続けてしまったりして、学校や職場で怒られる。指令する脳の中枢がうまく働かない症状だと説明していると、長妻昭・前厚労大臣がふと「僕も昔、そうだったな。僕は大丈夫ですか?」と聞いてきたので、担当者は「自覚することが、カッコいいんです」とだけ答えると、長妻前大臣は不満そうだったという。
大事なことは、自分にどういう特性があるのかを知って、「何を助けてもらいたいのか?」を一生考えながら、生きていくこと。そういう理解の切り口の1つが、発達障害をはじめ、それぞれの診断名や疾患名だと、担当者は話していた。
そう、自覚することは、カッコいいことなのだ。
発売中の拙著『ドキュメント ひきこもり~「長期化」と「高年齢化」の実態~』(宝島社新書)では、このように、いまの日本という国が、膨大な数の「引きこもり」を輩出し続ける根源的な問いを追い求め、当事者や家族らの語る“壮絶な現場”をリポートしています。ぜひご一読ください。



