元AKB48の高橋みなみさんや、髭男爵の山田ルイ53世が参加する「ひきこもり支援」イベントが厚生労働省の主催で開催された。精神科医などの専門家が主体だった従来のイベントからガラリと変わり、報道陣からは「本当に厚労省主催なのか?」と確認があったほどだ。そのイベントで語られたことをレポートする。(ジャーナリスト 池上正樹)
元AKB48の高橋みなみさんや
山田ルイ53世さんが「ひきこもり」トーク
ひきこもり経験者や家族の当事者たちが、アイドルグループ「AKB48」のメンバーだった高橋みなみさんや、お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世さんとトークするという「ひきこもり支援」イベントが、1月16日に東京都内で行われた。これは、従来のような精神科医や支援団体などの専門家が主体となったものではなく、高橋さんらタレントが「ひきこもり」に関する理解を当事者たちとともに社会に訴えようという国の新たな応援事業だ。
「ひきこもりは甘えや怠け」だという偏見から、本人や家族が相談をためらって悩みを抱え込む現実があることから、ひきこもりについての理解を広く国民に深めてもらおうと、厚生労働省が企画。自分ごととして関心を持ってもらうために、「いじめ」を取り上げた番組で司会をする高橋さんと、自らもひきこもり経験のある山田ルイ53世さんから呼びかけてもらおうと起用されたらしい。