相場では「強きを助け、弱きを挫く」が正義だ全体相場の調整局面では「強い銘柄」だけに投資すればいい

【第4回】2012年5月7日公開(2012年5月8日更新)
藤井 英敏

全体相場の調整はチャンスだ!

 「なぜプロの証券ディーラーが、宵越しの株を持たないのか。それは、リスク管理を徹底しているからです。つまり、リスク管理を徹底すればするほど、株なんて危険なものを持ったまま、寝れないということになります。むしろ、寝れる投資家は、よほどリスクが大好きか、リスクに対して鈍感ということになります。貧乏人は、当然、リスクに対して、敏感にならないといけません。」という前回の指摘を、貧乏人はよく理解してください。

 ゴールデン・ウィークのような長期休暇中に、株なんて危険なものを持ったままレジャーに興ずるなんて、よほど自信がない限り、やるべきではありません。ゴールデン・ウィーク前に現金化し、休暇明けに、どうしても買い戻したければ、そうすればよいでしょう。

 このような冴えない相場では、多くの投資家は積極的な買いは手控えます。

 とりわけ、米国景気悪化と円高が嫌気される局面では、電機・自動車などの主力の輸出関連が売られます。これらは値嵩株や時価総額の大きい銘柄群のため、日経平均やTOPIXへの影響が甚大です。このような全体相場の調整局面こそ、成り上がりたい貧乏人にはチャンスです。

株式相場では「強きを助け、弱きを挫く」が正しい

 なぜなら、こういう相場では、値動きが好調な「強い銘柄」にだけ注目しておけばよいのです。

 そもそも、調整局面では、株式市場全体から資金が流出しています。そんな中で、年初来高値を更新したり、商いを伴って上昇している株は、ある意味、「異常」なのです。逆に言えば、調整局面では、そのような異彩高となっている銘柄だけを売買すればいいのですから、銘柄選びが楽チンです。

 例えば、5月2日の日経ジャスダック平均株価は1402円75銭でした。4月26日以来、3日ぶりに年初来高値を更新し、2008年8月以来、約3年9カ月ぶりに1400円台を回復したのです。これは、東証1部の主力株の値動きが鈍く、相対的に値動きの軽い新興市場の銘柄に資金が向かった結果です。為替市場で円相場が高止まりし、内需の中小型株を物色する動きが強まりました。この傾向は、円高に歯止めが掛かるまでは、少なくとも続く見通しです。

 貧乏人は、常に勝ち馬に乗ろうという意識を持つべきです。世間では、「弱きを助け、強きを挫く」ことが是とされます。しかし、買い方と売り方の戦争である相場の世界では、「強きを助け、弱きを挫く」ことに精を出さないといけません。下げ相場なら売り方に加勢し、相場が反転したら買い方に乗りかえる。逆に、天井を打ったら売り方に乗りかえる。これをただひたすら繰り返すのです。

次のページ

成り上がり投資の強力な武器とは?

TOP