“ゴールを見定め創造的なパスを
出せる人”を求める
(下)「共創」をテーマにイノベーティブな研究開発が展示されるショールームも新規オープンした
巴川製紙所の創業の地は静岡県静岡市で、その企業文化は地域性を反映している。
「静岡は気候も温暖で、関東と関西の間に立地する地理的な特徴もあり、新しいモノやよそ者に対する閉鎖性がないのが特長です。当社の社員も優しく人当りの良い人が多く、中途採用の人たちもきちんとリスペクトされ、すぐに溶け込める風土があります」と井上社長は語る。
グローバル展開する企業だけに、海外での採用活動も積極的に展開し、社員の国籍は多様化している。定着率が高いのも同社の特徴。実際、16年からの3年間では6人の海外出身者を含めた新卒を33人採用し、1人の離職者も出ていない(下図参照)。また、女性社員も積極的に採用し、今後は管理職や役員登用なども考えている。
経営方針(創業精神)として掲げているのは「誠実、社会貢献、開拓者精神」。「会社が伸びてゆくためには多様性のある人材も必要で、サッカーに例えるならば、常に最終的なゴールを見定めて、創造的なパスを出せる人。しかも簡単に諦めず、粘り強く仕事ができる人材を求めています」と、井上社長は新人への期待を語る。
伊勢田奈美氏(入社7年目)
海外でもファンが多い TOMOEGAWA
2014年からオランダに赴任、現在は欧州・ロシア各地のお客さまへの営業がメインの仕事です。海外では営業だけでなく、受発注処理から現地スタッフの指導まで、オールマイティーに仕事をしなければならず、忙しくはありますが、いろいろな経験を積むことができて充実しています。海外でも巴川のファンは多く、技術力はもちろんですが、お客さまの立場になって真摯に向かうことで信頼を獲得してきたのだ、と実感しています。入社の決め手は、都会生活の長かった私にとって、静岡工場の周りの自然豊かな環境がとても新鮮だったこと。人を大切にする社風があり、社員の方々は親切で、働きやすい職場です。
付文峰(ふ ぶんほう)氏(入社4年目)
グローバルに活躍できるプラットフォームがある
私(写真左)は中国の出身ですが、学生時代から海外勤務に憧れ、巴川がグローバルに展開するメーカーであることを知り入社しました。実際に海外出張や海外駐在をする機会が多く、チャレンジに満ちあふれる将来にワクワクしています。職場の上司や先輩は分からないことがあるときは、いつも親切に教えてくれます。日本語が通じなかった入社したばかりの頃、上司と先輩は絵を描きながら、何回も繰り返し説明してくれました。巴川は、良いアイデアがあれば、誰もが直接会社に提案できます。会社から必要なリソースの支援もあり、社内起業も可能。グローバルに活躍したい人にとって、とても良いプラットフォームがある会社です。
株式会社巴川製紙所 https://www.tomoegawa.co.jp/
当コンテンツはダイヤモンド・オンライン編集部が作成したものではなく、クロスメディア事業局が作成したものです。