電気物性の評価技術をベースに
製紙会社の枠組みを超えて発展する

創業以来「電気もわかる化学屋」という強みを発揮し、電気物性評価技術をベースに、中間素材メーカーとして数々の新製品を世界に送り出してきた。現在は「熱・電気・電磁波コントロール材料」に注力、ものづくりの進化を続けている。

電気物性の評価技術をベースに製紙会社の枠組みを超えて発展する巴川製紙所
井上善雄
代表取締役社長

​ 巴川製紙所には「電気も分かる化学屋」という大きな特徴があり、製紙会社としては類のない、エレクトロニクス系の事業を中心に展開している。

​ 創業は1914年。第1次世界大戦が勃発し、ドイツからの電気絶縁紙の輸入が滞ったとき、創業者が電気絶縁紙の国産化に成功、その後の国内電力網の普及に貢献した。以来100年以上にわたり、電気物性評価技術(電気物性をコントロールし評価する技術)をベースに、世界や日本の先駆けとなる数々のエレクトロニクス系の製品を生み出し続けている。

​「当社には“抄紙(しょうし)、塗工、粉体、粘・接着”という四つのコア技術があります。開発力と技術力で“ものづくり”を進化させながら、単に製品を供給するだけにとどまらず、研究開発プロセスや生産プロセスなどのサービスも提供。お客さまと共にイノベーションを目指す開発型企業として、新しい価値を創出し続けています」と同社の井上善雄社長は語る。

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