儲かる投資家と損する投資家の境目は、
「予想の精度」ではなく、「瞬時の対応力」だ!

【第9回】2012年6月11日公開(2012年6月15日更新)
藤井 英敏

 「売りは早かれ、買いは遅かれ」という相場格言があります。

 便利なカネから不便な株に換える行為である「買い」はじっくり構えた方が、むしろ安く買えることが多いのです。しかし、不便な株から便利なカネに換える行為である「売り」の方は、あまり欲張らず、早めの売りを心がけるべきです。「天井三日、底百日」という相場格言にもあるとおり、絶好の売り場(天井)は短いのです。

 ただし、これはボリンジャ―バンドの25日移動平均ベースの+1σを下回っている場合です。25日移動平均ベースの+1σを上回ってる場合は、逆に、「買いは早かれ、売りは+1σ割れ」ということになります。

新日本理化(4406)のチャート。急騰銘柄でも+1σを超えて買い、+1σを割ってから売っても利益をきちんと得られる。

(参考記事)成り上がるには小型株の「買い」でグングン儲けよう!

予想は必要ない。常に様々なシミュレーションを想定しておけ

 成り上がりたければ、上昇トレンドに乗り続けることです。しかし、上昇トレンドが終わったら(+1σ)を割れたら、脱兎の如く逃げなければいけません。+1σを割れても、逃げない投資家は、多くの場合、相場の肥やしになるでしょう。

 それはともかく、株式投資で成り上がるためには、最低でも、「今、最も市場で関心を集めていることは何なのか」をおさえておく必要があります。

 そして、自分なりに、それがどのようなプロセスを経て、最終的に、どのような結果になるのかをイメージすることが重要です。なお、その予想は常に当たる必要はありません。

 最も重要なことは、事前に様々なシミュレーションを脳内でしておき、実際に、そのような状態に相場がなったとき、適切に対応することなのです。予想が当っても、適切な投資行動が取れなければ、儲からないのです。

 仮に、予想が外れても、その外れた相場に対して、適切な対応さえできれば、儲かるのです。

 例えば、予想では上がると思い、実際に相場が上がっても、予め買いポジションを取っていないから、儲からない。(空予想)、または、下がるとも思って空売りしたけど、予想が外れたので、すぐさま、買い戻して、ドテン買いで儲ける、などです。

 とにかく重要なことは、予想の精度ではなく、実際の対応能力なのです。対応能力を鍛えるために、事前に脳内で様々な想定をしておき、パニックになって、見当違い・的外れな対応をしないように準備することが必要なのです。

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