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老後破綻を防ぐには、定年退職前に「生活費の見える化」をしておこう! 現在の支出を把握して、老後資金を減らさないための「家計のダイエット」を実践する方法をプロが解説!

今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ6月号から、連載「本誌59歳部員の同時進行ドキュメント 定年退職までのロードマップ」の第4回を紹介!

この連載では、2020年3月に定年退職となるダイヤモンド・ザイ編集部の「ハラダ部員(59歳)」が、老後のお金の不安を解消すべく奔走する様子を同時進行で赤裸々に公開している。第4回は、定年後の収入減に備えた「家計の見直し方」を、ハラダがファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんに教えてもらっているので、参考にしてみてほしい!

定年前に家計を把握してなきゃ「老後破綻」にまっしぐら!
「毎月の出費」と「時々かかる出費」をチェックしよう!

編集部員・ハラダ

 新年度がスタートした。オレのサラリーマン生活もいよいよオーラスだ。ただ、来年の4月以降も再雇用で同じ会社に勤めることが決まっているせいか、緊張感がまるでないんだよねー。
【※関連記事はこちら!】
⇒定年後の再雇用・再就職時に“給料が激減”する問題は 「高年齢雇用継続基本給付金」や「再就職手当」で解決! [59歳ザイ編集部員・定年退職までのロードマップ(3)]

ファイナンシャルプランナー深田晶恵さん

 もちろん、給料は激下げとなるから節約しなきゃいけない。あ、そもそも、我が家って毎月いくら使っているんだっけ? まあ、退職金も出ることだし、足りなくなったらそこから補てんしていけば何とかなるんじゃねーの?

 「いるんですよねー、こういう人。もう老後破綻まっしぐらですね」

 ギクッ! ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さん、ワタクシのどこが危ないんですか?

 「まず、現状が把握できていない点です。さらに問題なのは、少し先の予測をしていないことです」

 毎月いくら使っているか、時々かかる出費が1年間でいくらになるかという現状を把握していない人に、家計の見直しなんてできるわけはない。確かにごもっとも。で、次の「少し先の予測」とはどういうことですか?

退職金を切り崩すのは「本格的な老後」に入る
「65歳」を過ぎてからにしよう!

我が家に無駄な出費ってあるの?

 定年退職前は毎月の支出以上に収入があり、固定資産税や自動車の車検費用、電化製品の買い替えなど、毎月はかからないが随時必要な出費は夏と冬のボーナスで賄えてきた。でも、定年後再雇用で嘱託の身分になると月給は減るし、ボーナスは出ない

 「こうした状態で、もし毎月5万円の赤字を出し、ボーナスをあてにしていた出費で1年に40万円使ったら、赤字額は1年間で100万円。この状態が5年間続いたら? 10年続いたら? 少し先を想像してみれば、『足りない分は退職金で』という考えがかなり危険なことがわかります」(深田さん)

 実際、定年退職してからの5年間で退職金が500万円減ったという人を家計相談などでかなり見てきた、と深田さん。オレの退職金で考えると……おもわず背筋が凍るぜ、ベイビー。

 「退職金の取り崩しは、再雇用が終了して本格的な老後に入る65歳になってから。60歳から65歳までは収支トントンの生活を目指しましょう」(深田さん)

「家計のダイエット」はまず「書き出すこと」から!
今の生活費を“見える化”してみることが大切!

  収支トントンの生活を目指すためには何から始めればいいのか?

 深田さんは、まず今の生活費を書き出して「見える化」してみることだとアドバイスしてくれた。そのうえで、各項目の中で、削れる部分を探し出してダイエットする。下はその一例だ。

 ダイエット前には毎年108万円もの赤字を計上していたが、ダイエット後には収支をややプラスにもっていこうとしたのがこの図だ。ダイエットのコツは「毎月かかるお金を減らすようにする」(深田さん)こと

出費を削って収支をトントンに!

 できれば金額がかさむものをターゲットにしたい。上の例でいえば保険だ。60歳で生命保険の主契約の払込満了を迎えたら、そのぶんの支出は少なくなる。この時、死亡保障が少なくなるのが心配で新たな保険に入りたくなるが、万一の場合は退職金や遺族年金などがある。ムダな保険には入らないようにしよう。

 ダイエットの方針は、夫婦一緒に考えることが肝心と、深田さん。「夫や妻が一方的に決めてはダメ。2人でお互いに納得しながらダイエットに取り組みましょう」。

 よーし、さっそくかーちゃんに相談だ! できればプラモ代はダイエットの対象外にしてほしいけど……たぶんムリだわなー。

今回の結論:赤字も節約も積もればデカイ!

 毎月かかるお金をいかに削減できるかが、家計のダイエットを成功させるカギとなる。逆にいえば、毎月少額の赤字でも脅威になるわけだ。そう考えると、いま流行りの定額制サービスは、老後を迎える世代にとっては要注意のシロモノだわな。

【連載「本誌59歳部員の同時進行ドキュメント 定年退職までのロードマップ」バックナンバー】
⇒■第1回 「老後資金は1億円」は本当か? 誰でも自分の定年後に必要な老後資金がわかる計算式を、専門家が解説!
(https://diamond.jp/articles/-/198795)

⇒■第2回 定年後は「転職」と「再雇用」、どちらの道を選ぶ? 中高年の転職事情&定年前に準備できることを解説!
(https://diamond.jp/articles/-/198822)

⇒■第3回 定年後の再雇用・再就職時に“給料が激減”する問題は「高年齢雇用継続基本給付金」や「再就職手当」で解決!
(https://diamond.jp/articles/-/198815)

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