新興市場での数々の
恐怖体験
当然のことながら、先進国の市場に比べて新興市場のリスクは大きく、モビアスは多くの失敗や恐怖を体験している。
たとえば、1993年に大量に買ったあるインドの会社の株のことである。
3年後にその株は予想通りに上昇したので売ることにしたが、その株は適切に株主登録されておらず、すぐに売却することができなかった。結局、この事態に対処するために多くの時間と弁護士費用を払うハメになってしまった。
また、90年代初めにトルコの電力会社の株を買って保有していた時にこんな経験もした。
悪い噂を聞いて心配になったモビアスは、自社所有の株券が本物かどうかについて保管している銀行に確認したところ、偽造の株券であり、大きな損失を被った。この時以来、モビアスは新興市場ではまず証券の印刷の質を調べるようになったそうだ。
その他、会社の報告が偽りだったために損をしたり、あきらかに少数株主の利益を損なう増資が関係者の利益のために行なわれたり、その会社の株を買うのに高い外国人プレミアムを支払わざるを得ないといったことなど、ザラにある。



