新興市場の
大きな可能性

 しかし、モビアスが新興市場にこだわる最大の理由は、なんといっても、大きな可能性を感じているからである。

 実際にモビアスは、多くのリスクと多くの失敗にもかかわらず、10年以上にわたって高い投資成果を上げ続けている。

 新興市場は世界の居住可能地域の80%と世界人口の3分の2を占め、その一方で世界の富の5分の1しか今のところ生み出していない。新興国の経済成長力は先進国の2倍はあると考えられ、実際に、金持ちの国と貧乏国の差は確実に縮んでいる。

 そして、究極的には、人口に比例して世界の冨が新興国に移って行くとモビアスは考えており、このような市場を無視するわけにはいかないと力説している。

 分散投資の観点からも、新興市場に投資する意義は大きく、運用資産の4分の1くらいは、世界と新興市場に振り向けてもいいのではないかと、モビアスは一般投資家にもアドバイスしている。

(次回に続く)

(文/小泉秀希 撮影/和田佳久 「ダイヤモンド・ザイ」2001年8月号に掲載)

 

TOP