新型コロナウイルスの感染を抑えるには、
「ワクチン」だけではなく「感染テスト」も必要
これまで本コラムでは、新型コロナウイルスのワクチン開発の努力などに焦点を当てて来ました。しかし、今求められているのはワクチンだけではありません。
外出禁止令が解かれて人々が日常生活に戻ることができても、再度の感染拡大を防ぐためには、引き続き新型コロナウイルスに罹っているかどうかテストし、陽性になった人に対しては自宅隔離やコンタクト追跡を行うことが必要になるでしょう。その意味で、感染テストは経済が立ち直るために欠かせません。
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クエスト・ダイアグノスティックスは
診断用検査サービスの大手で「高い信頼性」と「低コスト」が強み
クエスト・ダイアグノスティックス(ティッカーシンボル:DGX)は診断用検査サービスを展開しており、患者や臨床医、病院などに対して感染テストのサービスを提供するとともに、健康保険会社に診断ソリューションを提供しています。
また、臨床診断検査データベースを持ち、被験者の疾病の有無を突き止めるための最新技術を常に更新しています。扱っている疾病は、心血管、代謝、内分泌学、伝染病、免疫、神経学、腫瘍学、毒物学、スポーツ科学、産婦人科など、あらゆる分野に及びます。
さらに、クエスト・ダイアグノスティックスは、患者や消費者にとって便利でとっつきやすいサービスを目指しており、全米に検査センターを展開。ウォルマート(ティッカーシンボル:WMT)やセイフウェーとタイアップし、それらの店舗内にも検査サービス・デスクを設けています。
クエスト・ダイアグノスティックスは定期健診向けの診断サービスを行っているほか、先端診断サービスも行っています。また、ユナイテッドヘルス(ティッカーシンボル:UNH)やアンセム(ティッカーシンボル:ANTM)などの大手ヘルスプランとパートナーシップを組み、より廉価で診断サービスをおこなうためのバリュー・ベース・プログラムを展開しています。
そうしたサービス展開により、毎年アメリカの成年人口の約3分の1が、直接もしくは間接的にクエスト・ダイアグノスティックスの診断サービスを受けた計算になります。
クエスト・ダイアグノスティックスの強みは、「信頼性が高く高品質」「安心できる運営体制」「最も安い値段でサービスを提供」「ネットを通じて結果が医師や患者に届けられるデジタル・サービス能力」などになります。なお、本社はニュージャージー州セコーカスにあります。
診断用検査は、病院や医者が行うのではなく、
専門業者にアウトソースするケースが増加!
診断用検査サービス市場は、次のような構成になっています。
診断用検査サービス市場はたいへん細分化されており、診断用検査の多くは病院そのもの、もしくはお医者さんのクリニックで行われています。しかし、それは病院や医師の本来の仕事ではなく、時間のムダであるばかりか費用が割高になる原因となっています。
そこで最近では、診断用検査をクエスト・ダイアグノスティックスやラブコープなどの専門業者にアウトソースすることが増えているのです。
クエスト・ダイアグノスティックスの業績は前年比でマイナスだが、
現在は新型コロナウイルスの感染テストで大忙し!
クエスト・ダイアグノスティックスの売上構成は、次のチャートのようになっています。
これらの通常のビジネスに加えて、最近は、新型コロナウイルスのテスト診断を実施する業者として注目を浴びています。現在、全米で新型コロナウイルスのドライブスルー検査場がオープンしていますが、そこで採取されたサンプルはクエスト・ダイアグノスティックスに送られ、感染テストが行われます。
クエスト・ダイアグノスティックスの定期健診のビジネスは、3月半ばに全米各州で外出禁止令が出た際、悪影響を受けました。第1四半期の最後の2週間のボリュームは、前年同期比-40%でした。また、4月に入っても-50~60%という状況が続きました。
しかし今、外出禁止令が解除となり、クエスト・ダイアグノスティックスのテスト・センターは、これまで定期健診を後回しにしてきた消費者で大忙しとなっています。
クエスト・ダイアグノスティックスの過去3年の一株当たり業績は下のチャートのようになっています。
【まとめ】
新型コロナウイルス感染テストの“陰の力持ち”である
クエスト・ダイアグノスティックスに注目!
現在、アメリカでは、外出禁止令がつぎつぎに解除されて市民が街に戻っています。しかし、新型コロナウイルスの脅威が去ったわけではないので、感染テストならびに陽性者の自宅隔離やコンタクト追跡は欠かせません。
全米に設けられたドライブスルー型の感染テスト会場はどこも大忙しですが、そこで採取されたサンプルはクエスト・ダイアグノスティックスに送られて診断されます。また、クエスト・ダイアグノスティックスはカリフォルニアのサンファンカピスターノに最新鋭の先端診断ラボを持っているので、感染テストのボリュームが大きくなってもさばくことができます。実際、そのラボでは、これまでに100万人分の新型コロナウイルスの感染テストが処理されています。
そんなクエスト・ダイアグノスティックスは、注目しておく価値があるでしょう。
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クエスト・ダイアグノスティックス(DGX)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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