「AI(人工知能)」関連銘柄を解説!「メンバーズ」
「システナ」など、AI活用サービスや深層学習などを
手掛ける企業のなかで、株価が好調な5銘柄を紹介!

2022年2月17日公開(2022年2月17日更新)
村瀬 智一

ソニーAIなどが、PS4用ゲーム「グランツーリスモ」の
トップドライバーの運転技術を習得したAIを開発

 ソニーグループ(6758)の完全子会社であるソニーAIとソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)、ポリフォニー・デジタルの3社は2月10日、共同でレーシングAIエージェント「グランツーリスモ・ソフィー(Gran Turismo Sophy)」を発表しました。

「グランツーリスモ・ソフィー」は、プレイステーション4用のドライブシミュレーションゲーム「グランツーリスモSPORT」における世界最高レベルのドライビングテクニックを、最先端の深層強化学習技術により習得したAI(人工知能)です。2021年7月と10月に開催されたイベントでは、人間のトップドライバーチームと競争し、最高のラップタイムを記録。さらに、2021年10月のイベントでは、行われた3レースすべてで1位と2位を獲得しました。

 この「グランツーリスモ・ソフィー」については、ソニーAIの研究論文「深層強化学習でグランツーリスモのチャンピオンドライバーを凌駕する」として、2022年の2月に国際的な週刊科学誌「Natureネイチャー」にも掲載されました。

「グランツーリスモ・ソフィー」を通して開発されたAI技術は、ゲームの世界に留まらず、将来的には自動運転などにも役立つかもしれません

成長著しい「AI」関連事業を手掛ける企業の中でも、
株価のトレンドが強い銘柄をピックアップ!

 「グランツーリスモ・ソフィー」に限らず、近年、AI技術は急速に進化を遂げています。

 ゲームの世界で言えば、1997年に当時のチェス世界チャンピオンに勝利したIBMのコンピューター・システム「ワトソン」が有名ですが、その後も、プロのトップ棋士に勝利した将棋ソフト「ponanza」や囲碁ソフト「アルファ碁」など、さまざまAIが開発されました。

 ゲーム以外に目を向ければ、スマートフォンやスマートスピーカーなどで利用されている音声認識技術は、以前と比べ物にならないほど高いレベルとなっています。さらに、製造業における生産管理や効率化などを実現する「スマートファクトリー」も、AIとIoTを活用した技術になります

 そこで今回は、AIを活用したサービスに加え、機械学習や深層学習(ディープランニング)などを手掛ける「AI」の関連銘柄に注目したいと思います。

 なお、株価の値動きも重視し、強い上昇トレンドにある銘柄や、足元で「戻り歩調(株価の下落後、以前の水準に向かって上昇している状態)」にある銘柄を中心に選定しました。例えば、人工知能「KIBIT(キビット)」を開発したFRONTEO(2158)は、「AI」関連銘柄として個人投資家にも広く認知されていますが、足元の株価を見ると弱いトレンドが継続していることから、今回は除外しました。

【メンバーズ(2130)】
AIを活用したマーケティング支援サービスを提供

 メンバーズ(2130)は、WebサイトやECサイト、SNSの企画運用、AI、IoTなどの高い専門スキルを持ったエンジニアを、顧客企業ごとに専任チームとして提供するサービスを手掛けています。2016年8月にAIソリューション「AMY」を提供するAutomagiと業務提携し、AIを活用したマーケティング支援サービスを展開しています。株価は2021年11月に急落し、1月28日には一時1900円まで下落。しかし、その後はリバウンドの動きを見せ、2022年2月以降は25日・75日移動平均線を突破して、明確に上放れました。

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メンバーズ(2130)チャート/日足・6カ月メンバーズ(2130)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【システナ(2317)】
ロボットやAIに関わるサービスを提供

 システナ(2317)は、ロボットやAIに関わるサービスを得意としており、サービスロボットのソフトウエア開発や活用支援などを行っています。ロボットのみを提供するのではなく、AIを活用した課題解決のコンサルティングなども手掛けています。株価は、2021年9月16日につけた高値622円をピークに下落トレンドが継続し、1月27日には一時330円まで下落。しかし、その後は緩やかなリバウンドを形成し、直近では上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を突破しました。

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システナ(2317)チャート/日足・6カ月システナ(2317)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【日鉄ソリューションズ(2327)】
AIの統合開発プラットフォーム「KAMONOHASHI」を開発

 日鉄ソリューションズ(2327)は、ディープラーニングをはじめとするAIの統合開発プラットフォーム「KAMONOHASHI」を開発。作業を効率化・自動化することにより、AIエンジニアがモデル設計やコーディングに集中できるAI開発環境を実現しました。また、2020年3月には、AIのリーディングカンパニーである米国のDataRobotと業務提携を締結しています。株価は、2021年9月17日の高値4065円をピークに下落が続き、1月27日には一時3150円まで値下がりしました。しかし、2022年2月以降はリバウンドの動きを見せ、25日・75日移動平均線を突破。現在は両線が下値支持線として意識されています。

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日鉄ソリューションズ(2327)チャート/日足・6カ月日鉄ソリューションズ(2327)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【デジタルホールディングス(2389)】
グループ会社がAI開発から成果物の検証までをトータルで支援

 デジタルホールディングス(2389)は、グループ会社のSIGNATEに世界トップレベルのディープラーニング技術者が所属しており、AI開発におけるビジネス課題の設定から保有データの加工・整備、事前分析、コンペティションの設計・開催、成果物の検証・確認までをトータルでサポートします。株価は、2021年6月14日の高値2532円をピークに調整が続いていましたが、1月27日につけた安値1229円を底値にリバウンドを形成。足元で13週移動平均線を突破し、26週移動平均線に接近しています。

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デジタルホールディングス(2389)チャート/週足・1年デジタルホールディングス(2389)チャート/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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【チェンジ(3962)】
「AI活用コンサルタント」育成プログラムなどを提供

 チェンジ(3962)は、AIコンサルタントとして必要な知識やスキルを習得できる「AI活用コンサルタント」の育成プログラムを提供。AIを活用するうえで必要な知識と考え方を習得できる「AI活用検討ワークショップ」などを開催しています。株価は、2020年9月の高値6390円をピークに調整が続き、2022年の1月28日には一時1303円まで下落。しかし、2月以降は緩やかなリバウンドを見せており、直近で上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を突破しました。

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チェンジ(3962)チャート/日足・6カ月チェンジ(3962)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上、今回は「AI」関連の銘柄を紹介しました。

 AI技術は、我々の目に直接見えるものではありませんが、すでにさまざまな製品に採用されており、知らないうちに利便性が向上しています。これまで話題先行の部分もありましたが、最近ではDX推進の流れから実需も増加していると考えられており、AIは、今後さらに多くの分野において活用が広がることが見込まれます。
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