あのソロスも日本株へ回帰! 反発の条件は整った
雇用統計の「難局」を突破して日本株は再度上昇へ!米国の債券買い入れプログラム縮小は予定通りでドル高円安に

【第268回】2013年6月10日公開(2013年6月10日更新)
広瀬 隆雄

FEDウォッチャーも太鼓判

 雇用統計が発表された直後、ウォールストリート・ジャーナルのジョン・ヒルゼンラース記者が「これでFRBは債券買い入れプログラムの縮小を予定通り始められる」という観測記事を書きました。

 FEDウォッチャーというのは日本で言う「日銀番記者」に相当し、米国連邦準備制度理事会(FRB=米国の中央銀行に相当、アメリカではFRBよりFEDと略されることが多い)詰めの記者を指します。

 代々、オピニオン・リーダー的なFEDウォッチャーはほとんどウォールストリート・ジャーナルから輩出されており、アラン・マレー、デビッド・ウェッセルなどの伝説的な記者が過去に相場を動かしてきました。

 現在のFEDウォッチャーはジョン・ヒルゼンラースで、FRBがこれまで示していた「失業率が6.5%以下になった場合、ないしは消費者物価指数が2.5%以上になった場合に債券買い入れプログラムの見直しをする」というガイドラインをFRBが放棄し、テーパーリング(債券買い入れプログラムの縮小)をいよいよ開始するということを、いちはやくスクープした人です。

 FRBが自分の口から言えないことを「あ、うん」の呼吸でヒルゼンラースに書かせているということは、半ば公然の事実として市場関係者に受け入れられています。

 したがって、金曜日に雇用統計が発表された直後にヒルゼンラースが「予定に変更なし」という記事を書いたことは、極めて重要です。

 さらにそれを補強する議論としてヒルゼンラースは「FRBは現在の米国の経済指標の弱含んだ理由は増税と歳出一斉削減の影響だと考えており、民間部門の底力は強い。したがって、この一時的な要因が去れば景気は年後半に盛り返す」というFRB高官の談話を引用しています。

 債券買い入れプログラムの縮小は実質的な金融引き締めを意味し、これはドル高要因です。

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