前回記事(9月の注目株主優待)で取り上げたとおり、9月の権利確定銘柄では新たに株主優待を導入した企業が複数あった。また、9月銘柄に限らず、今年は株主優待を新設する企業が多いようだ。
株主優待新設が発表されると、投資家の注目が集まり株価が大きく上昇するケースも少なくない。たとえば、8月26日後場中に株主優待新設を発表したデリカフーズ(%%%3392%%%)。発表前日25日の終値に比べて、翌26日の終値は約12%上昇した。
優待新設を発表した8月26日以降、株価が急上昇したデリカフーズ(3392)
また、株主優待の再開や拡充のニュースも株価に影響する場合がある。9月銘柄では、ジャパン・フード&リカー(%%%2538%%%)が8月9日に株主優待の再開を発表。株価は発表日以降、一時29%も値上がりした(9月3日終値時点では発表日から19%上昇)。
つまり、早めに情報をつかんで早めに仕込んでおくことで、株主優待に加えて値上がり益を獲得できる可能性も高くなる、というわけだ。
もちろん、株主優待新設や再開、拡充のニュースが出ても、必ず株価が上がるわけではない。株価がほとんど反応しないこともあるし、発表直後に大きく上がっても株主優待実施月までの時間が長ければ、その後の材料や相場で株価が下がってしまうというケースもある。
それでも、株主優待関連の情報をスピーディに入手することは、メリットのほうが大きいだろう。少なくとも、「新設を知っていれば買いたかったのに、気づいたら最終売買日を過ぎていた」なんていう失敗はなくなるはずだ。
では、株主優待関連のニュースを素早く手に入れるにはどうすればよいだろうか?
株主優待関連の「適時開示情報」を見られるネット証券とは?
株主優待関連のニュースは、東京証券取引所のサイトにある「適時開示情報閲覧サービス」でチェックするのが確実だ。企業がリリースしたPDF文書を閲覧できるので、確かな情報を得られる。
検索方法も簡単。期間を指定して、条件欄に「優待」と入力して検索すれば、リリースの表題に「優待」が含まれた文書だけがピックアップされる。
しかし実は、こうした適時開示情報は、一部のネット証券のサイトでも検索・閲覧できる。しかも、東証のサイトでは過去1カ月分のリリースしか検索できないが、楽天証券は最長で過去1年分、GMOクリック証券は過去400日分(約「1年と1カ月」)のリリースを検索可能だ。
GMOクリック証券の検索結果画面。適時開示情報のほか、ニュースやアナリストレポートもまとめて検索できる。
さらに、楽天証券の検索結果ページでは、コードや企業名をクリックすると個別銘柄のページが開くので、現在の株価やチャートも見ることができる。もちろん、そのまま株の取引を行なうことも可能だ。またGMOクリック証券では、複数のキーワードで検索できるので、たとえば「優待 廃止」といった絞り込み方でリリースを探せる。
楽天証券の検索結果画面。「優待」のほか、「予想」「第三者割当」など30以上のキーワードでリリースの絞り込み検索が可能。
どちらのサービスもログイン後のみ利用可能だが、利用料は不要。口座を開設していれば誰でも使える。株主優待の新設や変更の情報を見逃したくない人は、利用を検討してみては?



