一般信用取引なら逆日歩なし
信用取引には、制度信用取引と一般信用取引の2種類があるが、一般信用取引を使えば、逆日歩がつかない。ただし、一般信用で売り建てができる証券会社は、松井証券やカブドットコム証券などに限られている。
この2社のコストをまとめたのが【図表6】だ。その他、大和証券でも一般信用の売り建てが可能だが、クロス取引をするならば、現物買いのコストが安いネット証券が有利と考えられる。
【図表6】一般信用売りができるネット証券
| 証券会社/コスト | 手数料 | 制度信用 | 一般信用 | |||||
| 10万円 | 30万円 | 100万円 | 買方金利 | 貸株料 (売方) |
買方金利 | 貸株料 (売方) |
売建 銘柄数 |
|
| カブドットコム 証券 |
103円 | 261円 | 798円 | 2.98% | 1.15% | 3.60% | 長期1.5%、売短3.9% | 長期1405、売短653 |
| 松井証券 | 0円 | 315円 | 1050円 | 3.10% | 1.15% | 4.10% | 2.00% | 701 |
※2014年2月26日時点 ※手数料:松井証券は1日の合計約定金額。カブドットコム証券は1約定ごとの金額
だが、一般信用なら即クロス取引ができるとは限らない。やはり優待銘柄人気の影響がある。【図表6】では、現時点で売り建てできる銘柄数を掲載した。カブドットコム証券の方が銘柄数は多いが、実際には株数に数量制限が出ることがあり、その場合は抽選になる。松井証券の場合は、抽選はなく株数が少ない場合は早い者勝ち。
ならば早めにクロス取引を仕込めばいいかと言えば、そうとも限らない。一般信用の場合、貸株料の金利が若干高く設定されており【図表6】、建玉の日数が増えるほど優待品のうまみは薄れてしまう。
たとえば、権利付き最終売買日付近で、欲しい優待品がある銘柄の一般信用売りが松井証券でできるなら、クロス取引のチャンス到来と考えていいだろう。
優待投資は奥が深い。「人気の優待品はほしいけれど高い逆日歩は怖い」「一般信用なら低リスクだが、人気銘柄は株不足で実質は取引できないかも」というジレンマがある。そこで、逆日歩がつきにくい銘柄の特徴を研究する人もいるようだ。クロス取引をせず現物取引だけで優待を狙う手も、もちろんあり。投資は一筋縄ではいかない。優待投資に興味がわいた方は、ぜひ、自分なりに研究を進めてほしい。



