実践!株主優待の基本から
お得なトレード法まで教えます!

2014年3月3日公開(2017年11月30日更新)
ザイ・オンライン編集部

一般信用取引なら逆日歩なし

 信用取引には、制度信用取引と一般信用取引の2種類があるが、一般信用取引を使えば、逆日歩がつかない。ただし、一般信用で売り建てができる証券会社は、松井証券カブドットコム証券などに限られている。

 この2社のコストをまとめたのが【図表6】だ。その他、大和証券でも一般信用の売り建てが可能だが、クロス取引をするならば、現物買いのコストが安いネット証券が有利と考えられる。

【図表6】一般信用売りができるネット証券

証券会社/コスト 手数料 制度信用 一般信用
10万円 30万円 100万円 買方金利 貸株料
(売方)
買方金利 貸株料
(売方)
売建
銘柄数
 カブドットコム
 証券
103円 261円 798円 2.98% 1.15% 3.60% 長期1.5%、売短3.9% 長期1405、売短653
 松井証券 0円 315円 1050円 3.10% 1.15% 4.10% 2.00% 701

※2014年2月26日時点 ※手数料:松井証券は1日の合計約定金額。カブドットコム証券は1約定ごとの金額

 だが、一般信用なら即クロス取引ができるとは限らない。やはり優待銘柄人気の影響がある。【図表6】では、現時点で売り建てできる銘柄数を掲載した。カブドットコム証券の方が銘柄数は多いが、実際には株数に数量制限が出ることがあり、その場合は抽選になる。松井証券の場合は、抽選はなく株数が少ない場合は早い者勝ち。

 ならば早めにクロス取引を仕込めばいいかと言えば、そうとも限らない。一般信用の場合、貸株料の金利が若干高く設定されており【図表6】、建玉の日数が増えるほど優待品のうまみは薄れてしまう。

 たとえば、権利付き最終売買日付近で、欲しい優待品がある銘柄の一般信用売りが松井証券でできるなら、クロス取引のチャンス到来と考えていいだろう。

 優待投資は奥が深い。「人気の優待品はほしいけれど高い逆日歩は怖い」「一般信用なら低リスクだが、人気銘柄は株不足で実質は取引できないかも」というジレンマがある。そこで、逆日歩がつきにくい銘柄の特徴を研究する人もいるようだ。クロス取引をせず現物取引だけで優待を狙う手も、もちろんあり。投資は一筋縄ではいかない。優待投資に興味がわいた方は、ぜひ、自分なりに研究を進めてほしい。

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