チューインガム、チョコレートに続き、キャンディ、アイスクリーム、ビスケットへの参入を立て続けに成功させたことにより日本で総合菓子メーカーとなったロッテ。その余勢を駆って重光武雄は、日本で先行した事業を韓国にいち早く導入して成功させる“タイムマシン経営”と、グループの投資の9割を韓国に注ぎ込む集中によって韓国のロッテグループを、日本のロッテの総合菓子メーカーという姿を凌ぐ総合食品メーカーへと育て上げた。2度にわたる韓国政府の裏切りで“本業”に注力したロッテは、業容拡大にともなって、コングロマリット化への道をひた走ることになる。
続きを読む