2021.4.7 重光流「タイムマシン経営」で歩む、ロッテ総合食品メーカーへの道 チューインガム、チョコレートに続き、キャンディ、アイスクリーム、ビスケットへの参入を立て続けに成功させたことにより日本で総合菓子メーカーとなったロッテ。その余勢を駆って重光武雄は、日本で先行した事業を韓国にいち早く導入して成功させ…
2021.3.10 「ロッテ」総合菓子メーカー化への道――重光流“勝利の方程式”とは 韓国政府の2度にわたる裏切りに遭い、1960年代半ばに全精力を傾けてきた、母国で重工業メーカーとなる重光武雄の悲願は夢に終わった。だが、重光は“盟友”から依頼されたプロ野球球団救済を引き受け、60年代後半からは総合菓子メーカーとなるべく…
2021.2.24 ロッテ重光を待ち受けていた、韓国政府の「2度の裏切り」 1961(昭和36)年にガム日本一の座を奪取した重光武雄は翌62年に、21年ぶりに母国・韓国の土を踏んだ。朝鮮戦争で世界最貧国レベルに転落した母国に戻った重光は、もう一つの顔である辛格浩(シン・キョクホ)として、日韓国交回復の仲立ち、そして…
2021.2.10 打倒「森永・明治」、ロッテが歩んだ菓子メーカー王者への道 悲願の「打倒ハリス」を達成し、ガムで国内トップメーカーの座を奪取したロッテの次なる目標は「打倒森永製菓・明治製菓」。周囲の反対を押し切って、業界の盟主が握るチョコレート市場への参入を決断、外国人技術者のスカウトと巨額の設備投資へと…
2021.1.27 「ガム日本一」の座を、鬼才的マーケティングセンスで奪取 「世界一のガムメーカーになる」と決意した重光が新たに掲げた目標が「打倒ハリス」、業界最大手のハリス社から国内トップメーカーの座を奪取することだった。そのために重光は悲願だった、ガム市場の本丸である“板ガム市場”に参入する。葉緑素ガ…
2021.1.13 ロッテ重光のルーツに迫る、貧しい文学少年はいかにして財閥総帥に上りつめたのか 朝鮮戦争を契機に重光は、世界最大のガムメーカー、リグレーを目標に据え、日本市場でのロッテのさらなる成功を目指し始めた。のちに重光は、「衣錦還郷(いきんかんきょう)」(故郷に物質的還元を行うという朝鮮儒教の思想)の方針の下、日本で得…
2020.12.23 ロッテ重光の決心、「大人向けの板ガム」で世界一になってやる 共同で事業を行っていた友人が自分をのけ者にしてガム製造を始めるという裏切りに激怒した重光は、彼らの事業を潰すべく、大成功を収めていた石鹸や化粧品事業を停止し、ガム製造に専念する。油脂関連メーカーとして設立されてからわずか2年で、ガ…
2020.12.9 仕事仲間の裏切りに激怒、「あいつらを半年以内に潰してやる!」 親族の反対を押し切って家出同然で日本へと渡った重光武雄(辛格浩)。綿密な準備を重ねていたとはいえ、裸一貫で日本に上陸した後は、牛乳配達などのアルバイトで生計を立てる苦学生となった。その仕事ぶりに惚れ込んだバイト先の質屋の老人が全財…
2020.11.25 ロッテ重光戦略の根幹を成す「衣錦還郷」と政治との距離 2020年1月、ロッテグループ創業者の重光武雄(しげみつ・たけお)氏が亡くなった。享年98。80年前の18歳の時に、文字通り裸一貫で来日し、日韓にまたがる巨大企業グループ「ロッテ」を築き上げた重光は、日本で最も経済的成功を収めた在日一世の経…