「怒り」への対処は難しい。アンガーマネジメントに関する記事や書籍を多く見かけるのは、この感情を扱うことの難しさによると想像する。「喜怒哀楽」というように、怒りは生来人間に備わっている感情である。しかし多くの場合、「喜び」「哀しみ」「楽しみ」のマネジメントが説かれることはなく、「怒り」のみ必要とされるのは、怒っている本人と周囲の人たちにとってマイナスの影響が大きいからだろう。感情は伝染するというが、「誰かが怒りを爆発させて、その場の雰囲気が悪くなった」という経験がある人も多いはずだ。

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