羽海野チカの傑作将棋漫画『3月のライオン』(白泉社/連載2007年~現在)では、主人公のプロ棋士が奇妙な立ち回りを見せる。親を失い、生きるために駒と向き合わざるをえなかった17歳が、わざわざ高校に編入するのだ。一見すると、マルクス的な「疎外」された歯車労働からの脱却だが、筆者によればさらに深読みができるという。※本稿は河野真太郎『はたらく物語: マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。
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